サマリア

少女ヨジンとともにめぐる旅。
その純粋なまでの残酷さが心に焼きついて離れない。

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【INTRODUCTION】

ふたりの少女の憧れにも似た友情が導く、美しく残酷な物語

女性なら誰でも覚えがあるであろう、少女の頃の親友との関係。まるで世界にふたりしか存在しないかのように、つねに行動をともにし、まだ異性への恋も知らずに、憧れに似た感情を互いに抱きあう。
そんな絶対的な信頼関係のままに、ふわふわと漂うように本作の主人公であるヨジンとチェヨンは援助交際をし始める。
客を取る事をさして問題とせずに、屈託のない笑顔でインドの伝説の娼婦バスミルダ気取りのチェヨン。そんな親友を心配して見張り役を買って出たヨジンだったが、チェヨンが客のひとりに恋をしたことにより、チェヨンが恋する相手への嫉妬、そして親友においてゆかれてしまうことへの不安といった複雑な感情を抱きはじめる。
十代の少女の心の動きを丁寧に切り取ることで、ヨジンとチェヨンの普通の女の子としての姿を刻みこむ。それがその後の悲劇的な展開をより残酷に彩ることとなる。