四国中央市市議会議員 吉田善三郎  TOP > 議会便り > 2006年3月議会 一般質問



 -- 四国中央市議会 2006年3月議会 一般質問 --

おはようございます!
議席番号5番、吉田善三郎です。
議長のお許しを頂きました。よろしくお願いいたします。


まず最初に、今議会に出席されている理事者の中で、この三月を以って退職されます一柳議会事務局長さん、合田農林水産部長さん、三好建設部長さん、石川消防長さん、大変お疲れ様で御座いました。長年にわたり市政の発展にご尽力され、また議会に対しまして、ご指導を頂き、今日まで頑張ってこられました事に対しまして、敬意を表しますと共に、心より感謝申し上げたいと思います。退職されましたら、長年の心身の疲れを癒して欲しいと思います。また奥様孝行もお忘れなく!なお引き続き、市政、市議会に対しましては、よろしくご指導ご鞭撻をお願い致したいと思います。長い間ご苦労様でした。有難う御座いました。


それでは本論に入らせていただきますが、最近こんな話を聞きました。それは今後20年後には、全都道府県で世帯の内、一人世帯が、最も多くなるだろうと言うものです。
 私達が子供の時代は、5人家族、6人家族は当たり前で、友人の中には9人家族もおりましたので、それから考えると、一人世帯が一番多くなるとは、驚きです。
その理由として、最近は子供が結婚しても、親と同居しないケースが増えています。すると親の方は夫婦二人となって、やがていずれかが亡くなると、高齢者一人の世帯となる訳です。
また離婚率の増加も、ひとつの要因になっているようです。私も知って驚いたのですが、当市でも平成16年度の離婚数は300組もあるんですね。同年の婚姻届が1277組でしたから、その割合は25%で、実に4組に1組が離婚している計算になります。実に驚きです。
 更に、結婚しない人達が急増している事も挙げられます。
2000年のデータなんですが、30歳から34歳の男性で43%、25歳から29歳の女性では実に54%もが未婚だそうです。つまり約半数が結婚していない事になります。当市の未婚率がどの程度なのか、大変興味があるところですが、私も4人の子を持つ親として、いささか心配です。
昔は、釣り書を沢山持って、下駄をちびらせながら、いそいそと縁談を持ってきてくれる、おせっかいなプロの仲人さん居たのですが、今は余りいないですねえ。私は、これからは、当市で、本気で仲人業の様なことを、考えてもいいのではないかと思うのですが、皆さん如何でしょうか。
さて、話はちょっと横道にそれたのですが、この様に一人世帯の急増と言う状況は、一家団欒の楽しい夕餉の食卓を囲む温かい家庭が消えうせてしまう事になるのではないかと、識者は警鐘を鳴らしております。今後行政でも、社会基盤を根底から支える「家庭」や「家族」をもう一度見直し、月に一度は、「家庭の日」等を設けるなどして、市民に呼びかけ、「家庭」を取り戻す必要があるのではないかと、思いました。


それでは、通告に従いまして質問させていただきます。

まず最初の質問は、当市の人口減少問題についてお聞きしたいと思います。
去る2月4日、徳島県鳴門市で四国四県知事会談が開かれました。「活力ある四国を目指して」をテーマに、色々なことが話し合われましたが、その中のひとつに、「これからの人口減少社会をどう乗り切るか」と言う議題がありました。
ここで、四県全知事が認識を共にし確認したのは、もはや四国四県すべてで人口減少時代に入り、これから先の地域活力、労働力不足、税収不足などが懸念されると、言うものでした。高知県の橋本知事は、人口減少をひとつの前提として受け入れ、それでも地域が回っていく仕組みを考えることが重要であると述べております。

さて、当市においても、人口は1990年の97215人をピークに減少を続けており、昨年2005年末の12月には95439人となり、この15年間で1776人の減少となっております。毎年118人が減っている計算です。又この人口に関してのデータとしては、昨年暮れの国勢調査の速報が、市報2月号に掲載されておりましたが、その数値は92854人となっており、これが実態人口とすれば、当市の人口減少は想像以上に進んでいると言えます。そして限りなく9万人に近づく様な減り具合が、大変心配されるところでございます。
ここでお伺いいたします。
確か、合併前の平成15年に、宇摩合併協議会が策定した、新市建設計画の最終案には、人口の将来フレームとして、2010年(平成22年)の目標人口を10万人とする、と謳われております。この目標は、今でも変更はありませんか、お聞きしたいと思います。
実は私がここまでの質問を考えた後になりますが、今議会で頂いた第一次四国中央市総合計画では、この10万人構想が2014年度の目標人口として謳われていて、目標が4年先送りになっております。いずれにしても、私は、新市建設計画を作った合併前の時点にしろ、総合計画を作った新市のスタート時点にしろ、これから生まれる新市に対して、夢と希望的視点に立ち、人口の目標を大きく持つ事は、良いことで大変結構だと思います。しかしながらここに来て、現実的な人口動態と目標人口が、大きくかけ離れて来たことも事実です。早めに目標人口の下方修正をする必要があるのではないかと思うのですが、如何でしょうか。


 次に人口増の為の政策面に付いてですが、確か先の新市建設計画では、この地域が四国一の工業地帯であることや、エックスハイウェイの結節点として交通の要衝であること、更には重要港湾の指定を受けた三島川之江港の機能強化により、陸海の物流の拠点都市として十二分に発展性があり、若者の定住促進など人口増加が図れるとしております。
しかし人口増加が図れていない現時点では、人口増加対策としての少子化対策や地元での雇用促進など、もう一度抜本的な見直しが必要ではないでしょうか。人口増の対策を改めてお聞きしたいと思います。
 人口に付いての最後の質問として、四国中央市の今後10年後、20年後の人口フレーム、目標人口を何人とするのか、お聞きしたいと思います。なぜなら、これからの当市の事業を進めていく中で、人口フレームを何人にするのかは、非常に重要な要素になってくると思うからであります。例えば、小学校の校舎の建て替えを考えるとき、生徒数の減少を見込んだ場合は、二つの小学校を一つに統合して建て替えるとかの考え方が生まれてくると思うのです。そうすれば、学校の校舎ひとつ分の約20億円は違いが出てきます。この様に、これからの市の施策の一つ一つに、当然人口フレームが大きく影響してくるものと思われます。将来の目標人口を何人にするのか、ご答弁よろしくお願いいたします。


次に、高齢者や障害者に対する市のバリアフリー行政に付いてお尋ねいたします。
この度、国土交通省は、高齢者や障害者の利用が多い道路や公園の段差を解消したり、点字ブロックを整備したりするなどのバリアフリー化を地方自治体に義務付けるため、新法案を今国会に提出すると発表されました。
 新法案は、交通バリアフリー法とハートビル法の現行2法を統合した形で、仮称「高齢者・障害者の移動円滑化促進法案」とし、国交省は年内の施行を目指したいとしております。今後、検討事項も多いようですが、いずれ四国中央市でも対応を迫られることになります。
 ここでお尋ねいたします。
現在は、交通バリアフリー法とハートビル法により、公共交通機関の駅・ターミナル周辺、また多数が利用する百貨店やホテル、さらに病院や学校などで、バリアフリー化が義務付けられているわけですが、四国中央市内において、その対象となる施設や道路、公園などはどんな所がありますか。その主な名称や、箇所数を教えてください。又、その対応は十分出来ているでしょうか、実態はどのようになっているのかお聞きしたいと思います。
自治体は利益追求する民間企業ではありませんので、つい先日のホテル東横インのような事はないと思いますが、それでも今まで対応していた場所の表示が消えかかっているとか、点字ブロックが壊れている様なことがないか、形態が変わっていないかなどのチェックが必要かと思われます。
今まで、定期的なチェック体制がとられて来ているのかどうかも、お伺いしておきたいと思います。
 次に今回の新法では、新たにバリアフリー化の対象となるのは、道路、公園、駐車場となっていて、高齢者や障害者の利用が多い施設をつなぐ道路の段差を解消したり、歩道の幅を広げたりすることが、求められる事になる予定です。
 ここでお尋ねいたしますが、特に市内の歩道に付いてです。
四国中央市では、現在高齢者や障害者が安心して通れる歩道の確保は十分でないと思われますが、まず最初に市内道路の歩道に付いて、これまでの行政がどの様な施策でもって行ってきたのかをお聞き致します。また現状をどの様に認識されているかを、お聞きかせ下さい。


 次に今までの歩道の取り付け具合に付いてですが、道路からの出入りの為に歩道を切り下げるとき、まず殆どが車椅子や電動車の進行方向に対して左右の傾斜になっております。これは、身障者の方の車椅子や高齢者の電動車の方は殆んどが、傾いて転倒してしまうと言う状況です。ですから歩道は通れないと言うことで、四国中央市内では車椅子やお年寄りの電動車、また散歩やジョギングする人、更には乳母車を押すおばあちゃんまでもが、殆ど車道を通る有様です。先日は夜、散歩で歩道を歩いていて暗くて、斜め傾斜で足首を捻挫したと言う話を聞いたことがあります。
 こうした状況に付いては、「地域福祉計画策定委員会」等で、取り上げて頂いたりして、話し合いはされていると思いますが、なかなか形として行政に反映されていないのが実情ではないでしょうか。そうした中で、この斜め傾斜の歩道に付いて、今回車椅子の方から切実な願いとして、次のようなことをお聞き致しました。とにかく市内の歩道は左右斜め傾斜が多くて、非常に危険です。傾斜がきつくて通れません。何とか進行方向に向かって左右が水平になるように出来ないものでしょうか。進行方向に向かって水平であれば、アップダウンは大丈夫なんです。と言う切実な訴えです。
ここで、お聞きいたします。歩道に関して今後、歩道の部分を出入り口のために改修するときには、出来るだけ左右傾斜のないものにすることを、義務付けるような当市独自の条例は出来ないものでしょうか、おたずねしたいと思います。
次にこの度の仮称「高齢者・障害者の移動円滑化促進法案」が出来ることによって、当市での、今後の対応策はどのようなものになるのかをお聞きいたします。今後バリアフリー化が必要な重点整備地区を、どのように指定していくのか。また、既存の道路に付いて、段差をなくしたり、歩道の幅を広げたりする改修工事が、義務付けられるのでしょうか、お聞きしたいと思います。
この法案では、市町村は国の判断基準をもとに、バリアフリー化の基本構想を策定する際、住民や利用者が色々提案出来るという新制度も導入するとしております。
井原市長が言われるところの「人が真ん中」の行政を推し進めていくためにも、歩道の整備、今後の歩道に付いての対策を是非高齢者や身障者に優しいものにして頂きたいとお願いするものであります。
ご答弁をよろしくお願いいたします。
次にお尋ねするのは、市内の主な交差点で、まだ名前が付いていない交差点に早く交差点名を付け、同時に信号の所に名称表示板を設置出来ないかと言う質問です。
ちょうど先月、四国中央警察署から平成17年中の管内交通事故多発交差点マップが発表されました。
昨年の平成17年中に市内で起きた交通事故件数は、650件と言うことですが、このうち事故の発生が多かった交差点の上位10ヶ所が示されております。
1位が中曽根町の川之江信用金庫三島支店南交差点で31件、2位が妻鳥町の綿市交差点で28件、3位が川之江町の井地交差点で19件などとなっております。以下10位まで地図に番号を付して交差点名を示し、交差点での事故に対する注意を呼びかけております。
 ところが不思議なことに、交通事故多発交差点の上位10ヶ所のうち、4ヶ所もの地点で、現地に交差点名の名称表示板がないのです。皆さんも今度、交差点を通る時、気をつけて見て欲しいのですが、特に1位の国道と県道と市道が変則的な形で交差している川之江信用金庫三島支店南交差点と言われるところは、交通量も多く市内でも代表的な交差点ですが、現在交差点名表示板がありません。次に7位の三島川之江インターチェンジから真っ直ぐ北へ下りて来て、県道が交わるファッションセンターしまむら前交差点と言われるところ、そして土居町の国道11号線、相栄ニット先交差点などには、名前が付けられてなく表示板もありません。
これらは、四国中央警察署がマップの上で便宜上、交差点の名前を、そう呼んでいるのだろうと思うのですが、現地には名称表示板がないのです。
ここでお尋ねいたします。交差点の名称は、どこの機関がどのような手順で付けていくのでしょうか!
交差点は国道、県道、市道がいろんな形で交差しておりますが、国土交通省や愛媛県や市、そして警察の係わりはどのようになっていますか!素朴な疑問として私達四国中央市の市民で、交差点の名称を命名することは出来るのでしょうか、お尋ねいたします。また、新しい道、新しい交差点が出来た場合、行政主導で交差点名をつけて行く用意があるかどうか、お伺いしておきたいと思います。
 いずれにしろ、交差点名の公式名称となると、民間企業名を付けるのは適当でないと思われますので、どうしても市行政主導で交差点名を付けていくべきだと思われます。
この他にも、川之江信用金庫三島支店南交差点から北に下りて国道11号線と交わった、お旅所のあるT字路交差点や、三島川之江インターチェンジから出てきて国道11号線バイパスと交わるジャスコの所の交差点、同じく国道11号バイパスのスーパーストアータイムの所には交差点名称が欲しいところです。
 以上縷々申し上げましたが、交差点の名称は、一見何でもない事のようですが、私が交差点名のことを、申し上げる理由は、色々挙げられますが、事故多発交差点を名前で特定し、注意を喚起したり、またカーナビゲーションの道案内で、「次の何々交差点を右折して下さい」などと言って、進路を案内することが出来ます。更に、当市は全国屈指の紙どころでございます。製紙会社や紙加工メーカーの商品が全国に流通していくのに、各地からの物流トラックや営業車などが当市にやってまいります。そうした遠方からの業者に、目的地までの道を伝える場合でも、交差点に名前があれば大変便利が良いのにと、地元の製紙会社の方からの声があります。
 更に、これから起こるだろうと予測されている、地震等の災害時に避難経路を、交差点名を使って、防災避難マップに示すことも出来るでしょう。
以上のような理由から、市内主な交差点に、早めに名称を付け、名称表示板を設置することをお願いしたいと思うのですが如何でしょうか!


 以上で私の質問を終わります。ご答弁の程、よろしくお願い申し上げます。有難うございました。





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