四国中央市市議会議員 吉田善三郎  TOP > 議会便り > 2006年9月議会 一般質問



 -- 四国中央市議会 2006年9月議会 一般質問 --

 おはようございます。議席番号5番、吉田善三郎です。
よろしくお願いいたします。


 今年の夏は、高校野球の甲子園での決勝戦、早稲田実業の斉藤投手と駒大苫小牧の田中投手の投げあいは、私達を夢中にさせてくれました。そして9月に入りますと、秋篠宮妃紀子さまに親王さま誕生と言う、誠に嬉しい爽やかなニュースが日本列島を駆け巡りました。


 しかし一方では、信じられない様な事件や事故が連日のようにマスコミで報道されております。子が親を殺したり、同じ学校の男子生徒が女子生徒を殺し自殺すると言うような事件。さらに市職員が飲酒運転をして、幼い3人の子供の命を奪うと言う悲惨な事故が報道されるにつけ、世の中どこかおかしいと思うのは私だけでしょうか。識者の中には、こうした状況を見て、「世の中の箍(たが)が、ゆるんでしまった。」と評しております。

私達はもう一度箍(たが)を締め直す必要があるようです。


それでは通告に従いまして質問させて頂きます。


まず最初の質問は、都市計画道路川東村松線について、お伺いしたいと思います。


 現在、四国中央市では、幹線道路として国道11号バイパスや、市道塩谷小山線等の建設工事が進んでいるところで御座いますが、交通渋滞の解消や生活の利便性から考えて、市内の道路整備が一日も早く完成することを望むものであります。しかし一方では、これからの道路整備のあり方と言うものは、私達が生活や経済活動を営んでいく上で、単に移動する為だけに車で走ったり、歩いたりする時だけの利用に供するだけの整備に止まらず、沿道住民が心安らぐ様な、街の景観にも配慮したものが求められる様になってきていると言えます。


 そうした中で、愛媛県では昨年度から「愛媛スペック」として、これは愛媛仕様とか、愛媛スタイルと言った様なものですが、街路樹が持つ美しい景観や歩行者が安らぐ緑豊かな空間の創造を目的に、「魅力ある植栽空間を持った道路整備」を試行することになり、その街路事業の対象道路の一つに、都市計画道路川東村松線が選定され、植栽計画が実施される事になった様であります。この事は、私達四国中央市にとって、誠に喜ばしいことであり、このチャンスは最大限に生かして行く様にしたいものです。


 では県下で数多くある対象道路の中で何故、川東村松線が「魅力ある植栽空間を持った道路整備」の路線として選定されたのか。理由は三つほどあると言われております。


ひとつ目の理由として、本路線は三島川之江インターチェンジから三島川之江港を結ぶ主要な幹線道路であると言う事があげられます。そして、既に共用開始されているインターチェンジから妻鳥郵便局までの約南半分に続き、北に向かって国道11号までの平成18年度の部分共用、そして平成21年度までには全線開通の予定であること。


二つめは、4車線の車道と、両側歩道3メートル、植樹帯幅1.5メートルがある総幅員25メートルの広い道路であり、「愛媛スペック」の試行個所として妥当であること。


さらに本線は、旧川之江市と旧伊予三島市の境にあって、両市を縫い合わせる様に位置し、平成16年4月に誕生した新市・四国中央市の「シンボルロード」的な街路となることが主な選定理由となった様でございます。


ここで、お尋ねいたします。


先ず最初に、川東村松線の概要をお聞きしておきたいと思います。高速道路三島川之江インターから港までと言われる、この川東村松線の当初計画に付いて、立案の時期、また全長、総幅員、車線数、そして一日の計画交通量は何台くらいを想定しているのか、更にこの路線の果たす役割はどのような事が期待されるのか、交通渋滞の解消がどの程度期待できるのかなど、お聞かせ願えたらと思います。


次に、この川東村松線の中で、今回この計画対象区間となった部分は、何処から何処までか、路線の位置と、その区間の長さはどの位のものなのか、お尋ねいたします。


そして、すでに現在国道11号線との交差点部分の角切り工事が行われている様です。完成も近い状況だと思うのですが、現在の工事の進捗状況と共用開始はいつになるのかを、お聞かせ下さい。


次に、当市の都市計画道路川東村松線が愛媛県により魅力ある植栽空間を持った道路整備路線として指定され、植栽計画が立てられてた訳ですが、この様な計画の立てられた背景にはどのような事が考えられるか、お尋ねしたいと思います。
また、計画の目的、狙いはどこにあるのかも、併せてお伺いしたいと思います。


 次に、この植栽計画に付いては、昨年の平成17年度に、県と市、地元住民で構成する、魅力ある植栽空間の検討委員会なるものを立ち上げて、今までに色々な形で情報収集やら、調査、更にはアンケートなどを実施して来たと聞いておりますが、この植栽計画の全体のフローと言いますか、その流れはどの様な内容になっているのかお尋ねいたします。つまり検討委員会に於いて、街路樹事例調査から始まり、さまざまな事が検討され、話し合いをされて来たと思うのです。例えば、どんな種類の樹木を植えるのか、背丈の高い木は剪定作業とか手入れが大変なので、余り大きくならないものにするのか、木を植える間隔をどのくらいにするのか、また落葉樹だと落ち葉が水路に詰まったりして掃除などが大変だと言うことで、そこら当たりを色々検討されたと思うのですが、どの様な植栽計画がまとまったのかを、お聞きしたいと思います。


 次に、この様に素晴らしい計画が実施され作られた街路を、いつまでも美しく綺麗に維持して行く為の施策を、どのように考えられているのか、お伺いしたいと思います。


この川東村松線道路は、冒頭にも申し上げましたように、四国中央市の「シンボルロード」的な街路となるわけですから、例えば道路を維持、メンテナンスする里親的なボランティアとか、何か施策の計画があればお聞かせ下さい!


 最後に、当市のこの「シンボルロード」をどのように市民の間に宣伝、PRをしていくのかをお聞きしておきたいと思います。市民が寄り集まり、ほっと一息つけるようなオアシスとして皆なが自慢できるような四国中央市のシンボルロードとなればと思います。


 以上、魅力ある植栽空間を持った道路、川東村松線についてお伺いいたしました。


次に、住宅用火災警報器について、お伺い致します。


この度の消防法の改正で、新築住宅に付いては平成18年6月1日から、また既存の住宅に付いても、5年後の平成23年6月1日から住宅用火災警報器の設置が義務づけられる事になりました。この事は、先月の市報8月号にも掲載され、広く市民の皆さんにもお知らせしている所で御座います。


この消防法改正の理由として総務省消防庁は、近年の住宅火災による死者数が多いことから、その火災による死者数を少しでも減らすために、消防法の一部を改正し、一般の一戸建て住宅などに住宅用火災警報器の設置を義務付けるとしたわけですが、これは先進地アメリカでの、火災被害状況に対しての消防行政の対処の仕方が、大いに参考になったとうかがっております。アメリカでは1970年頃、住宅火災が頻発する中で、住宅火災による焼死者の数が年間6000人にものぼっていたようです。そこでアメリカでは、各住宅一戸一戸に住宅用火災警報器の設置の義務付けを推し進めていったところ、住宅火災による焼死者が半減したと言う実績が報告されております。このアメリカでの素早い消防行政の対応策は、是非見習うべきものであります。


わが国でも平成17年の住宅火災による焼死者数は、1220人と言うデーターがあるようですが、建物火災のうちの約半数は、住宅火災であると言うことをから考えても、今回の消防法改正により、住宅用火災警報器の設置が進み普及率が高まれば、火災による死者数の減少や、初期消火に役立つものと大いに期待されるところで御座います。


 私達も最近は、地域での自主防災組織の結成の動きから見ても、防災意識が高まってきていますし、一昔前に比べて、自分達の生命、財産は自分達で守ろうと言う市民意識の向上が盛り上がって来ていると思います。その点から考えると、私はこの住宅用火災警報器の設置普及に付いては、市民の間にかなり受け入れられるのではないかと、期待するところで御座いますが、これには行政側からの積極的な働き掛けが必要である事は、申すまでもありません。


 ここでお伺いいたします。


消防行政を所轄する当市の消防署としては、今回のこの消防法の改正を受けて、住宅用火災警報器の設置の普及をどの様にして市民の間に推し進めて行くのか、お聞き致します。


そこでまず新築住宅に付いてですが、家が新築された時に警報器が取り付けられているかどうかのチェックは、どの様な方法が考えられますか。入居前の立ち入り検査などと言う方法は、恐らくこれは難しいと思うのですが、図面の審査になりますか、そこら当たりをお伺いいたします。


次ぎに既存住宅についてですが、とりわけ平成23年6月までの5年間、どの様な施策で警報器の設置普及を図っていかれるのか、お伺いしたいと思います。


私が心配するのは、今回の住宅用火災警報器の設置義務を定めた改正消防法は、設置しなくても罰則規定はないと聞いております。すると私は、警報器設置の普及率がどのくらいのものになるのか、今のままでは、いささか心配するところであります。ですから、こうした消防行政を推し進めるに当たって所轄の消防署としては、その音頭とりをしっかりやらないといけないのではないかと思うわけで御座います。


ここで私は是非お願いしたいと思いますのは、この際、対象になる既存の全住宅数を把握した上で、毎年の設置普及率の目標を定めるなどして、5年後には、ほぼ100%に近い設置普及率を達成する施策が必要かと思うのですが如何でしょうか!また、5年後の平成23年6月までに、既存住宅の警報器設置普及率の目標を何パーセントに置くのかもあわせてお伺いしたいと思います。


 次に何処に取り付ければいいか、その設置場所に付いてですが、市報では寝室、階段に設置し、台所においては設置に務めて下さいと書かれておりますが、そうすると通常の平屋の家で寝室がふたつあれば、少なくとも2箇所の2個、2階建てだと階段を入れて3箇所の3個は必要になると言うことになりますが、そう理解してよろしいのでしょうか。また各家庭では、予算的にいくら程度を見込んでおけばいいのか、その費用に付いても、お教え願えたらと思います。


次ぎに、火災警報器の種類に付いてですが、天井に取り付けるものと壁に取り付けるもの、また100ボルトの家庭用電源式と乾電池式のもの。更に、熱を感知するタイプのものと、煙を感知するタイプのものなど、色々な種類があると思うのですが、市報には書かれてなかった様です。取り付ける場所によって使い分けをすることになるのでしょうが、ご説明願えたらと思います。また、それらの機種の一長一短もあると思うので、あるとすればどの様になっていますか、お答え願えたらと思います。


 最後に、火災警報器の購入方法についてですが、市内での購入先はどんなところになりますか。また自治会などで数を取りまとめるなどした場合、市のほうで、その窓口をするお考えはありませんか。また購入補助金については如何でしょうか。もし補助金等を考えられるのであれば、早めに市民の皆さんにお知らせする必要が出てくると思います。


 以上で私の質問を終わらせていただきます。

ご答弁、よろしくお願いいたします。
有難う御座いました。




[再質問]


一問目の「魅力ある植栽空間を持った道路整備」に付いては、丁度先日の9月4日の朝日新聞に、今治市のケヤキの並木みちの記事が出ておりました。ここに新聞記事があります。
 これは今治市が、84年から5年を掛けて整備したとありますが、素晴らしい並木道です。
「まるでケヤキのトンネル」真夏の炎天下、せみ時雨の緑陰は「オアシス」だとか、「ケヤキの梢が道の中央で接し、緑のトンネルのようになっている「ケヤキの並木みち」と言う様に写真にコメントが付いております。このイメージはとっても良いですねえ!四国中央市も是非この今治市のケヤキ並木みちは参考にしたら良いと思います。


次に住宅用火災警報器の設置についての再質問です。市営住宅についての対応計画、またその施策をお聞きしたいと思うのですが、現在四国中央市には、市営住宅が約2500戸あると理解しておりますが、この市営住宅は家主さんは勿論、市と言う事になります。ですから警報器を取り付けるとなると、当然の事ながら家主である市の方で警報器を取り付けると言う事になるのだろうと思うのです。約2500戸余りの全市営住宅に各2個から3個の警報器を取り付けることになれば、一戸に5000円の警報器が2個だと、1万円、3個だと15000円必要になってくるわけですね。そうすると、2500戸かける1万円で2500万円、15000円だと3750万円も要る訳ですね。これは大変な出費と言う事になります。


5年間均等割りで計画して行ってでも、毎年500万円から750万円が必要と言う計算になります。今年度はまだ予算計上をしていないと思うのですが、今後5年間の予算設定をどうして行くのか。また県や国から補助金があるのかどうか、そこら当たりどの様に考えられているのか、おたずねしたいと思います。


 もうひとつ、一戸建ての民間アパートについては、警報器の設置義務者は、やはり家主さんでしょうか、どの様に指導をして行きますか、お聞かせ願えたらと思います。




[再々質問]


私は、今回の改正消防法のように良い法律が出来ても、罰則規定がないことから考えてからしても、なかなか普及率が高まらない心配はあると思うんです。

そこで、一般住宅の警報器設置の推進方法ですが、例えばですねえ、警報器を取り付けた住宅には、消防署から「火災警報器設置済み」と言うステッカーなどを玄関口に貼ってもらうなんていうのは、如何でしょうか!

 そうすることによって、消防署職員、地域の人誰が見ても
「あっ、この家は火災警報器が設置されているんだ。」
と分かります。いろんな工夫、必要だと思います。
 警報器設置の推進策のひとつとして、如何でしょうか!


以上で終わります。

有難うございました。






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