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2008年12月議会 一般質問
議席番号9番、吉田善三郎です。
まず、先月の市議会議員選挙において、改めて28人の新議員の一人として選ばれました事、誠に有り難く、感謝申し上げたいと思います。これから4年間議員として誠心誠意努めようと気持ちを新たにしているところであります。よろしくお願いいたします。
それでは通告に従いまして、質問させて頂きます。
まず最初の質問は、平成18年9月運用開始の「テレビ窓口システム」についてお伺いいたします。
「テレビ窓口システム」とは、どういうものか。本システムは、四国中央市の本庁と3つの総合支所にある「市民窓口センター」に設置されたパソコンを使い、市民と本庁の担当職員がパソコン画面を通じてテレビ電話のように会話ができる様になっており、「戸籍」「国民年金」「市民税」「住宅」など22のジャンルから希望するボタンを押せば、関連する部署の担当者が画面に現れ、窓口と同じように相談や申請ができるというもので、現在市の約40の担当課、担当係が本システムで結ばれております。またそのネットワークを通じてデータのやり取りができるので、必要な書類はその場で印刷して持ち帰ることも可能と言う優れものです。
なお、この様な遠隔地を映像で結んだコミュニケーションシステムによる市民サービスの提供は、「地域公共ネットワーク」を利用したものとしては、西日本の自治体では、初の導入であると言う事も聞いております。
さて、この様にある意味、鳴り物入りで導入された「テレビ窓口システム」ではありますが、その使用状況はどのようになっているでしょうか。井原市長がよく言われるところの、P・D・C・Aつまりプラン、ドゥー、チェック、アクションの手法で一度、検証してみたいと思います。
そこで順次お伺いしたいと思いますが、まず最初にお聞きするのは、導入に至るまでの経緯はどうであったのか、どの様な背景があって、最大の導入理由は何であったのか、お聞きしたいと思います。
次に、このシステムを導入するに当たり、プランの段階で庁内ではその必要性についてどこまで議論を積み重ねたのか、十分にその必要性を確認した上での導入であったのか、そのあたりお伺いいたします。
次に、「テレビ窓口システム」の費用対効果についてですが、費用に対する効果は十分達成できているでしょうか?
現在、本庁と各支所の市民窓口センターに何台かテレビ会議用のパソコンが導入され、職員側のパソコンとを繋いでいる様ですが、当初のイニシャルコストも含めた構築費はいくらかかったのですか?また毎年毎月のランニングコストはいくらかかっているのかを、お伺いいたします。そして、一番肝心なシステムの利用状況についてですが、平成18年9月導入以来2年と3カ月経過しておりますが、毎日毎月の利用状況はどの様になっているでしょうか。どこからどこへの接続が多いのか。どのような内容の相談内容で利用することが多いのか、お聞きしたいと思います。
実は先日、私が現場で少し調査させて頂きましたが、少なくともこの時の取材では、ここ数カ月は利用者が激減していて、利用者なしの月もあるとの情報も得ております。果たして実態はどうなんでしょうか、お聞き出来たらと思います。
最後に、そのような状況を踏まえて、このシステムの長所は何か、一方でどこに問題があるのか、あるのであれば、その問題点と課題、そして今後の対策をどのように考えているのかお伺い致します。
次に、二つ目の質問は成人式に付いてですが、成人式をより充実した、より楽しいものに出来ないかと言う観点から質問させて頂きます。
昭和23年、国民の祝日に関する法律が公布・施行され、国民の祝日として、1月15日に成人の日が制定されました。ただし現在では、平成12年法律改正に伴い、1月の第二月曜日を成人の日と定めています。
この日は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」とされており、最近成人の日には、全国的に見ても多少の日程のズレはあるものの、ほぼ100%の自治体で成人式が開催されており、当市におきましても、合併前の2市1町1村で行っていた成人式を引き継ぐ形で、市内4会場でそれぞれ開催されているところです。
さて、この成人式、成立から現代までの変遷をたどれば、成人式に対する国民意識の変化や、自治体など主催者側の取り組みの変化などがあるようです。例えばそれは、国民や市民の成人式に対する無関心さであり、ただ連休を利用して行楽に出かける日になっているとか、主催者側が式の運営に当たり、このところすっかり形式的になっており、式典の内容もこれと言って目新しい企画も乏しく、式そのものが形骸化して来ているのではないか、との声もあるようです。そのあたりを踏まえて、今一度、「成人の日」とは何の日か、あるいは「成人式」とはどうあるべきかを、再度考える時が来ているのではないかと思う訳であります。
さて、そうした中で当市の成人式はどうでしょうか。
以下、いくつかの質問と私が考える提言を申し上げながら、理事者のお考えを伺えたらと思います。
まず合併してから今年度まで4回の当市成人式の変遷を、最初にお聞きしておきたいと思います。つまり、成人式の期日、会場、主催者、来賓、対象者、式典の内容、予算など、そして成人の出席率とこれまでの成人式の事業としての評価をお聞き出来たらと思います。
次に主催者側の成人式に取り組む姿勢、考え方として、毎年何かテーマにしているものはあるのか、あるのであればどの様なものか、お伺いいたします。
次に成人式と選挙権についてお伺いいたします。日本では現在20歳を迎えると男女とも選挙権が与えられます。この為選挙権を新たに持つことになる若者に対し、国政や地方自治と言った政治に対する意識、関心を持ってもらうためにも選挙管理委員会も出席し、積極的に選挙での投票を呼びかける機会を得るべきだと思いますが如何でしょうか。
またついでながらお伺いしますが、 先日の私たちの市議会議員選挙の投票率は63.2%だった様ですが、このうち20歳代の若者の投票率は何%だったのでしょう。教えて頂けたらと思います。もちろん他の年代との比較が分かれば幸いです。
次に、開催会場についてですが、現在4会場別々の開催になっておりますが、将来一つの会場に統一して開催するお考えはありますか、お伺いしたいと思います。
さて私が今回、成人式について色々お伺いするのは、主催者側にマンネリ化がないだろうかと言う疑問と同時に、この日を「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」為には、どうすればよいか、また成人式がまちづくりの一環として、これからの地域の活性化と発展の為に役立つようなものにする為には、どうすれば良いかを再度主催者側に考えてもらいたいと思ったからです。
最後に、以下いくつかの提案をさせて頂き、理事者のお考えをお伺いしたいと思います。
まずひとつ目として、成人式の式典等の企画段階で新成人による実行委員会をつくり、若者感覚の企画を取り入れると言うのは、如何でしょうか。
二つ目は、人生の節目となる内容にふさわしい記念講演会を開催する企画。
三つ目は、緑を守り地球温暖化防止に一役買うねらいから、森や公園に記念植樹をする企画。これは新成人全員が一本の植樹をすれば、四国中央市内に毎年約1000本の木が植わることになります。あるいは全員の思いを込めて記念植樹をするのも良いでしょう。なお「四国中央市の木」が制定されれば、毎年その市の木を公園などに植樹していくと良いかも知れません。
四つ目は、日本赤十字の献血に協力する企画。
五つ目は、新成人全員の「若者の夢一言」をパンフレットにまとめ配布する企画。
六つ目は、郷土を愛する気持ちを醸成するために、四国中央市の憲法である「自治基本条例」の冊子(保存版)を全員に配布し、協働のまちづくりを呼びかける企画。
七つ目は、会場に「四国中央市のうた」を流し、みんなで歌う企画。
八つ目は、新成人の健康管理と医療費抑制の観点から、新成人全員、事前に健康診断を受けてもらって、当日全員に「新成人健康手帳」をわたす企画。これに関しては、私は当市において「新成人健康調査条例」の様なものを制定し、予算計上して実施すれば、これは素晴らしい事業になるのではないかと思います。
九つ目は、当市では子供連れの新成人はいないでしょうか。子供連れの新成人の為に、会場内に託児室を設けることを考えても良いでしょう。これはボランティアにお願いする手もあります。
最後は、小中学校の恩師を招き、式典後歓談してもらう企画。きっと想い出話しに花が咲くでしょう。
以上、成人式について私から色々ご提言を申し上げました。ここはひとつ主催者側にご検討を頂き、今後の当市の成人式が少しでも、今までよりも楽しく、心に残る成人式になることを願って、質問を終わります。ご答弁のほど、よろしくお願いいたします。
再質問 テレビ窓口システムについて
ご答弁有難うございました。この「テレビ窓口システム」の事業費用は、今お聞きしますと月額約20万円として年間240万円。リース期間が5年間で約1200万円の事業費と言うことで、これは結構大きな金額です。それで、このシステムが現在使われていないとすれば、いわゆる宝の持ち腐れであり、井原市長も市民に対してどう説明するのか苦慮するところだろうと思います。
私は今回のケースで考えられることは、新規事業を実施しようとする場合、庁内において立場が二つに分かれるのではないかと思うんですね。つまり今回の場合、システムを良かれと決めて導入する側と、導入される側です。導入する側は、絶対に素晴らしく良いものなのだから入れるよ、と。片や、えっ、そんなに良いんですか!と思いつつ実際に現場で市民の方に使ってもらうと、すぐに繋がらなかったり、繋がっても相手の専門担当官が不在だったりしたら、市民の方が気分を損ねられて、現場での職員はその応対に苦労することになったりするのではないか。このシステムについて、導入する側と導入される側とのギャップはなかったのかどうか、そのあたりお伺いいたします。
再質問 成人式について
成人式についての先ほどの答弁では、当市では成人式を開催するに当たってのテーマはないと言うことでしたが、私は、この成人式の開催テーマを、是非設定してほしいと思うんですね。
実は、文部科学省後援で新成人式研究会が主催する成人式コンテストなるものがあるんですねえ。今年で8回目と言うことですが、今年の成人式大賞に七尾市成人式が日本一になっております。
その七尾市成人式の今年のテーマは、「絆・感謝・伝承 〜伝承文化を引き継ぐ新成人〜」でした。これは、友人や地域の人々との絆を大切にして、これまで育ててくれた両親や先生、あるいは故郷に感謝するとともに、地元の祭りや工芸などの伝統文化を再認識し未来に引き継ぎ、発信していく式典に、という願いが込められています。
そのほか成人式準大賞の山形市成人式のテーマは、「ひとがすき、ふるさとがすき、そしてわたしがすき」と言うものです。これは、これは未来を担う若者たちが、「生きていることへの感動」「生かされていることへの感謝」の思いを育んでいく機会とするとともに、「ふるさとにこれからも住みたい」と言う将来への展望を抱く契機にするねらいがあります。
更に亀岡市の成人式は「自ら目覚める人になれ!」をテーマとして、成人式を節目として自覚をもった大人になろうと言う思いが込められております。
成人式奨励賞をもらった北海道帯広市の成人式は、「頑張れ若者、夢に向かって走り出せ!」がテーマで、新成人を元気付ける企画が盛りだくさんです。
以上のように、受賞した成人式にはすべて「テーマ」が設定されております。当市でも、今回は間に合わないにしても、是非次回の成人式には「テーマ」を設定してみてはどうかと思うのですが、理事者のご答弁をお願いいたします。
最後に出席率の数字についてですが、平成20年成人式出席率が90.1%となっております。この数字は全国的に見てもかなり高い数字ではないかと思います。この中で新宮地域の出席率が108%となっております。普通ではあり得ない数字ですよね。推測されるのは、住民登録のない新成人も入っての出席率になっていると思うのですが、該当者は何人ですか!出席率90.1%から相当減るのではないですか!ご答弁をよろしくお願いいたします。
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