四国中央市市議会議員 吉田善三郎  TOP > 議会便り > 2010年12月議会 一般質問



 -- 四国中央市議会 2010年12月議会 一般質問 --


2010年12月議会  一般質問
 
議席番号7番、吉田善三郎です。よろしくお願い致します。


今年も早いもので、気がつけば「もう師走か」と言う方も多いのではないかと思われます。今年も色々な事がありましたが、一年を表す漢字に、あついと言う「暑」が選ばれたように、今年の夏は本当に暑く、秋の風情を味わう間もなく、すぐに冬が来てしまったという感じでした。そして12月ともなれば、年末恒例の重大ニュースも色々と言われておりますが、我が愛媛県では、何といいましても11月28日の同日選挙で新知事と新松山市長誕生と言うニュースがトップになっているようです。
それでは、通告に従いまして順次質問させて頂きます。


まず最初の質問は、愛媛県で今年のトップニュースとなった中村新知事の誕生と言う事を受けて、これからの愛媛県政と四国中央市政について、井原市長の所見をお伺いするものです。
この度の、松山市長選挙とダブル選挙となった11月28日の知事選挙では、ご案内の通り前松山市長の中村時広氏が、有効投票数の78%と言う驚異的な高得票率をもって、知事選初当選を果たし、愛媛県に12年ぶりの新しい知事誕生と言う結果となりました。
ただ、全般的には選挙戦そのものは盛り上がりに欠け、低調であったと言われるように、投票率を見てみますと、県全体で前回の43.12%を上回ったものの49.17%と50%には届きませんでした。そしてその中でも残念なことに当市は、前回の40.73%をも下回り、県下20市町の中で最下位の37.21%と言う投票率でした。
ここでまずお伺いいたします。当市が県下20市町の中で最下位の37.21%の投票率であったと言う事を、井原市長はどのように受け止められるのか、その理由をどのように分析されるか、お伺いいたします。
また、今回井原市長は、この選挙は愛媛の将来を決める大事な選挙であると言われておりましたし、期間中中村候補の応援弁士として市内を回られたわけですが、この知事選挙戦を通して、市長なりに感じられた事を、お聞きしたいと思います。
次に、期待される政策についてですが、これまでの12年間にわたる加戸知事の路線を継承した形で当選された中村知事が、選挙戦を通じて数々の政策や挑戦を掲げられております。
例えば、その中には、「みんなでつくろう、愛顔(えがお)あふれる愛媛県」をキャッチフレーズにして、大きく四つの挑戦があります。一つに「地方の時代に対する挑戦」として、地方分権の実現や基礎自治体重視。二つに「政策課題への挑戦」として、雇用や経済、農林水産業の課題、又高齢者や障害者、子供たちがえがおになるような課題への挑戦。三つに「継続課題への挑戦」として、高速道路の南予延伸やJR松山駅再開発事業。四つに「見果てぬ夢への挑戦」として、プロ野球球団の四国誘致などがあります。
また私は、今回選挙戦を通じて愛媛新聞が連載していた「えひめ知事選・候補者アンケート」をずっとマークしておりましたが、6回シリーズで、それぞれのテーマに対しての中村知事の考え方が示されておりました。その中で中村知事は、「行政改革」では、能力主義を強化することや、県庁組織を政策立案型に改編・強化すること。「地域活性化」では、愛媛は豊かな自然や歴史ある地域資源の宝庫であり、その地域の宝を生かし活性化に取り組む。そして、「基盤整備」では、高速道路はつながってこそ効果があるので、南予延伸と今治小松道の早期開通に全力で取り組むとし、「教育」では、民間人の校長登用の検討や教育委員会の政策立案能力の強化を目指すとしています。「医療・福祉」では、医師不足問題に対して愛媛大学医学部の定員増を国に強く働きかける考えを示しました。「地域経済」では、雇用確保に即効性のある企業誘致を追求するとし、「農業」では、農産物の地産地消を推進し、「愛」あるブランド産品の育成により県外・海外への売り込みを強化するとしています。
 そして当選後、早くも、中村新知事は、12月1日就任後の記者会見で、知事としての決意を語られておりますが、その中には、国に地域主権を迫るため現場の声を吸い上げるプロジェクトチームを県職員で立ち上げる事とか、公約であった県内市町との人事交流を来年11年度にもスタートさせたいなどと、県民党として未来を切り開く意欲を示さております。
 ここで、お聞き致します。以上のような独自の政策、あるいは新たな挑戦を掲げた中村県政に対して、四国中央市の首長である井原市長は、何を一番期待するのか、また期待できるのか、また何が変わって、何が変わらないのか、今後、県と当市との関係について、中村知事の人物像をどう見るかも含めて、所見をお伺いしたいと思います。
 次に、今後の中村県政と井原市政のより良好な関係構築を、どのように図っていくのかをお聞き致します。
実はこの点について、中村知事のこれまでの政治活動エリアの事を考えると、少し心配な側面があります。
中村知事は、これまで政治家としては、県議会議員、衆議院議員、松山市長と言う風に殆んどが松山が中心でした。ですから、これは無理もない事ですが、例えば国道11号バイパスの県道川之江大豊線から塩谷までの延伸問題など、中村知事は四国中央市の事は、余り知ってくれていないのかなあと、心配も致します。しかし中村知事は、これまでは井原市長が会長をしている愛媛県市長会のメンバーでしたし、個人的なパイプはあると思われますので、当市をもっともっと知って頂く為に、今後どのようにアピールしより良好な関係構築を図って行かれるのか、お伺いいたします。


次に二つ目の質問は、ジェネリック医薬品の普及促進について、お伺いいたします。
 先日11月25日の日本経済新聞に「08年度国民医療費過去最高の34.8兆円、国民所得比1割に迫る」と言う記事が出ておりました。その背景を日経新聞は、リーマン・ショックの影響で所得が減る中で、新薬の普及といった医療技術の高度化や、人口高齢化もあって医療費の負担が着実に膨らんでいると分析しております。厚生労働省はこの傾向は今後も2010年から25年度にかけて平均で年2.2%程度増えるのではないかと予測しております。
 さてそのような中で、当市が運営している国民健康保険からの支払い医療費も増え続けておりますが、市の財政状況から考えても少しでもこの医療費を抑制していくことが必要かと考えます。そこで今回は、国保からの支払い医療費の中の処方医薬品を考えてみたいと思うのですが、特許切れの先発医薬品と効きめが変わらず値段が安いジェネリック医薬品の普及促進を市としても、もっともっと積極的に取り組んでいくべきではないかと言う事で質問させて頂きます。
そこで最初にお伺いするのは、当市の国民健康保険において、増加傾向にある医療費推移はどの様になっているのか。更に、医療費の中で、医療機関に支払う医薬品代金の総額とその推移はどのようになっているのかを、お聞きしたいと思います。
 さて問題は、その医薬品代金の中に占めるジェネリック医薬品の当市におけるパーセンテージを知りたいわけでありますが、折しも私はつい先日、12月2日の日本経済新聞に次のような記事が出ているのを見つけました。その記事の見出しは、「ジェネリック医薬品普及の"特効薬"模索」と言うものでした。
これはつまり、ジェネリック医薬品の普及が思うように進まないので"特効薬"が欲しい、と言うことなのです。厚生労働省によりますと、全国での数量ベースのジェネリック医薬品使用率は2005年度の14.3%から今年3月時点の20.3%に上昇はしたものの、12年度までの目標30%には程遠い状況であるとレポートされております。特許切れの先発医薬品と成分は同じで先発医薬品の2〜7割と安いジェネリック医薬品を、政府が医療費抑制のため、数量ベース使用率で30%に引き上げると打ち出してから3年余りが経過しますが、状況は厳しいようです。
 そうした中で、当市においても医療費抑制のための手立ての一つとして、このジェネリック医薬品の普及促進は行われていると思われますが、その使用状況はどのようになっているのか。また他市の国民健康保険の数字と比較して当市の使用状況はどのようなものなのか、お伺いしたいと思います。
次に、当市のジェネリック医薬品の普及促進対策についてですが、「ジェネリック医薬品お願いカード」を郵送して被保険者にジェネリック医薬品の使用促進をお願いしているようですが、その使用状況はどんなでしょうか、またこの「お願いカード」以外で普及促進対策を実施しているものがあれば、お聞かせ願えたらと思います。


 次に三つ目の質問は、国道11号バイパスの植栽について、お伺いいたします。
 国道11号バイパスは、皆さんご案内の通り既に中之庄から上分高木の県道川之江大豊線までの間が完成し供用されているわけですが、道路のセンターあるいは歩道部分には美観を維持するためにケヤキやベニカナメ、パンジーなどが植えられ、日を追うごとに私達の生活にも馴染みが出てきて、当市の幹線道路の様相になって来たのかなあと、私は最近感じて参りました。
 その中で、平成21年3月20日に開通した国道192号から県道川之江大豊線の間の600メートルについては、「バイパスに花咲く森」を作ろうと、開通前の16日地域住民や地元小学校の児童約500人が参加し、道路両側の歩道の部分にアジサイやツツジ、アラカシなど32種類、3500本の苗木を記念植樹されました。
 最初にお伺いするのは、この「バイパスに花咲く森」事業についてです。私が今までに聞いている範囲では、この事業は国道11号バイパスの両側歩道の一部を樹高1.5メートルから2メートルの花木を植栽し森にすると言うもので、この構想は全国的にも珍しく実験的な意味合いもあると聞いております。この「バイパスに花咲く森」づくり事業の推進母体、あるいは全体構想が一体どのようなものなのか、そのあたりをお聞き致します。
 実は、私も当日地元ボランティアや小学生らと一緒に、この植栽に参加し、気持のよい汗を流したわけですが、歩道の植栽部分の土を山のように盛り上げて、そこにアラカシやサザンカ、モチノキ、ヤマモモといった木を植えて行ったのですが、これが森のようになるんだと聞いて、驚いたと同時に、さてうまく育つのかな、本当に綺麗な森になるのかなと、半信半疑の気持ちであったと言うのが正直なところでした。
 さて、あれから1年と9カ月が過ぎたわけですが、案の定と言うか、付近の住民の方から、或いは道路を通行するドライバーから、歩道の植栽が荒れ放題で綺麗でないので何とかならないものでしょうかとの苦情が上がってきました。植栽している花木は、中には枯れているものもありますし、枝は伸び放題ですから車道や歩道にもかぶさっています。植栽した時、土を覆ったワラは風邪でどこかへ飛んで行ったようで、今は根元の土も崩れかかっております。先日枝が伸びた花木の枝を、近所の住民が切ろうとしたら、この植栽は成長させて森にするので切らないで欲しいと言われたとのこと。また、当局は成長の状況を定期的に写真に映して松山事務所へ送っているという事も聞いております。この1年9か月の間、どこが、どのようにメンテナンスして来たのでしょうか。正直申し上げて、今の状態はあまり奇麗でありません。何とか付近の住民やドライバーが納得のいくようなメンテナンスの方法はないものでしょうか。また今後市がどのような役割を果たしていくのか、お伺いいたします。


以上で、私の質問を終わります。理事者におかれましては、適切なるご答弁を、どうかよろしくお願い申し上げます。


有難うございました。





 四国中央市市議会議員 吉田善三郎  TOP > 議会便り 2010年12月議会 一般質問

吉田善三郎 後援会
 

〒799-0101 愛媛県四国中央市川之江町3112-58
TEL 0896-59-1355