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 -- 四国中央市議会 2011年12月議会 一般質問 --
2011年(平成23年)12月議会一般質問   


議席番号7番、吉田善三郎です。どうかよろしくお願い致します。


 さて皆さん、ギネスに「世界一高いタワー」として認定された「東京スカイツリー」が、いよいよ来年5月、開業予定となりました。世界一を誇る高さ634bは、この地域がかっての武蔵の国であったことから、覚えやすい「むさし」と言う響きから決めたようです。展望台からの眺めは都心を一望できる360度のパノラマが開け、天気が良ければ富士山も見えるとのこと、来年5月の開業が待ち遠しく思います。
 ここでひとつ素晴らしい話題があるのですが、皆さんは、この世界一の東京スカイツリーに四国中央市の企業の技術と製品が使われている事をご存じでしょうか。私は、その企業の社長さんからお聞きしたのですが、曰く「あの東京スカイツリーの地上350bの第一展望台と450bの第二展望台の周りのステンレス製の手すりをすべて、当社の技術を使って製品を設置してきた。」とのお話。私はそれをお聞きした時、思わず「すごい!」と言ってしまいました。当市の社員数50人ほどの企業が、あの東京スカイツリー建設の一翼を担っているんですから、実際すごい話です。更に色々お話を伺うと、これまでにも東京駅、羽田空港、東京大学、東京丸の内の多くのビルなどのステンレスの手すりはすべて手掛けているそうです。このように当市の小さいながらもキラリと光る凄い企業が頑張っている事をお聞きして、私は誇りに思いました。その企業の名は、樺央ステンレスさんでございます。私は今から楽しみにしているのですが、東京スカイツリーに行った時は忘れず、展望台のステンレス製手すりを是非見たいと思っております。皆さんもお忘れなく、見て頂けたらと思います。


 それでは、質問に入らさせて頂きます。


まず最初の質問は、今年4月ゲート化(有料化)した高速バス利用者駐車場に付いてお伺い致します。
思い起こせば、四国で一番最初に高速道路が開通したのが、わがまち四国中央市でした。三島川之江ICと土居ICの間の11キロメートルが開通したのが、まだ合併前の昭和60年3月27日でした。その後、四国縦貫・横断自動車道の整備がすすみ、本州とも3本のルートでつながり、私達の生活はより便利なものとなりました。このように高速道路の整備は、生活圏の拡大と物資輸送等の物流面において多大な貢献があるものと思われますが、もう一つ忘れてはならないのが高速バスの運行開始だろうと思います。
 高速バスの歴史は、平成2年8月には早くも東京行き夜行バス(パイレーツ号)が運行開始され、乗り換えなしで初めて東京と直結したわけでございます。続いて平成12年9月には、人気路線の神戸大阪便高速バス(いしづちライナー)が運行を開始し、これ又乗り換えなしで阪神地域と直結されました。以後、路線が次々と加わったり、同一路線で便数が増えるなど、今では三島川之江ICから高速バスを利用する乗降客数が、かなり増えてきているのではないかと思います。
 以下、高速バスに関連して何点かお伺いいたします。
まず最初にお伺いするのは、現在三島川之江ICの高速バス停留所には複数のバス会社が乗り入れ、多くのバス路線が運行されているようですが、高速バスの就航状況と乗降客の利用状況はどのようになっているのか、これまでの推移を含めてお聞き致します。
 次に、高速バス利用者駐車場について、お伺いいたします。
この駐車場に関して、最近市民の方から、よく不満の声を聞きます。曰く、「高速バスに乗るために車を止めようと駐車場に行ったら満車で入れなかった。仕方なくパーキング前の路上に止めて、バスの中から家族に連絡し車を取りに来てもらった。」またある人は、「止められると思って行った駐車場が満車だったので焦った。結局近くのショッピングセンターまで引き返し、悪いと思いながらも駐車場の片隅に止めさせてもらって、そこから高速バス乗り場までは歩いてきたのだが、発車時間にギリギリで冷や汗をかいた。」と言っておりました。このケースの場合、ショッピングセンターに何らかのご迷惑をかけることになるでしょう。でもこの方は、一泊した次の日の帰りがけに、こちらのお店でいくばくかの品を買われたそうです。私自身もこの様な満車状況を経験した事がありますので、その時の気持の焦りようが良く分かります。
 このような駐車場の状況に付いて当市では、これまでも満車に対する苦情は把握していたように思います。事実その対策として一時期、高速道路鰍フ敷地の一部を借り受けていた事があったようですが、現在は明け渡しております。また付近の住民などの目的外使用もあったのではないかと推測されることから、今年4月、この様な問題を少しでも解決しようと、約929万円の予算をかけて駐車場のゲート化(有料化)を実施した事はご案内の通りです。しかし、ここ最近の利用客の増加ともあいまって、特に週末では駐車場の満車状況が依然として起きており、そう言った時は利用者が大変不便を感じていると言うのが実状だろうと思います。
 ここでつぎの質問になりますが、西日本高速道路鰍ニの対応についてです。市では何年間かは敷地の一部を臨時駐車場として借り受けていたと思うのですが、なぜ返す事になったのか、その理由など経緯をお聞かせ願えたらと思います。
次に高速バス利用者駐車場の現在の開設状況についてですが、駐車場の土地賃貸借契約の時期、契約額、広さ、現在の駐車台数などについてお聞き致します。
 次に今年4月、約929万円をかけて駐車場をゲート化し、駐車を有料化としました。このゲート化したシステムの管理運営業務、或いは料金回収業務はどのようにされているのか、業者委託であればその契約金額などをお聞かせ下さい。
 次に、駐車場をゲート化してからの毎月の利用状況について、精算台数と売上額はどのようになっているのか。そしてそこから見えてくるものとして、駐車場29区画の稼働率、或いは時間的、曜日別にみた駐車の状況、満車の時間帯等が分かればお答え願えたらと思います。またこのあたり、当局の予想値と比べてどうなのかもお聞き出来たらと思います。
 最後に、この駐車場に対して満車で困るんだと言う声に対して、駐車場を広げるとか、新たに西日本高速道路鰍フ空いている駐車スペースを借りるなどの対策は取れないものか。今後の当市の対応策をお伺いいたします。


次に大きい二つ目の質問は、当市での高齢化に向けた取り組みについて、お伺いいたします。
 わが国では、高齢化と少子化の進展により、21世紀半ばには、国民の3人に1人が65歳以上の高齢者と言う超高齢社会を迎えると言われております。また当市においても平成20年10月現在の高齢化率が24.6%となり、4人に1人が65歳以上と高い水準にあり、これは全国的にみても高齢化が進んだ地域となっているようです。それだけに当市においては、地域における高齢者に対する様々な対策が望まれるところだと思います。
 そんな中、当市においては、高齢者福祉施策を推進する為に、平成21年4月に、「四国中央市高齢者福祉計画・第4期介護保険事業計画」なるものが策定されております。その策定内容を見てみますと、「高齢者一人ひとりが自分らしく、笑顔で過ごせるまち」を基本理念として、高齢者福祉の更なる充実を目標に掲げ、具体的方策として、総合的介護予防システムの構築や、地域包括ケアシステムの充実、更には高齢者の地域活動や社会参加促進など盛り込んでおります。
ここでお伺いするのは、この計画についてですが、この「高齢者福祉計画・介護保険計画」は、平成21年度から平成23年度までの計画として立てられたもので、今年度がその最終年度と言う事になります。最終年度を迎え、この中に盛り込まれている各種重点施策はどの程度達成されたかをお伺いいたします。更に今年度は更新時期となっております。次期計画の審議の概況や計画内容の見通しについてお聞かせ願えたらと思います。


次に三つ目の質問は、老人クラブについてお伺いいたします。
先日、最近の傾向として「今どきの高齢者、老人クラブ敬遠」と言う日経の新聞記事を目にしました。
老人クラブとは、一般に60歳以上の人を対象にして、戦後各地で組織され、多くの自治体が補助金を出して趣味の集いや社会奉仕、健康増進活動などを行い会員を増やしてきたようです。ところが高齢者人口の増加とは裏腹に、地域の高齢者でつくる老人クラブの数や会員数が減っていると言うんです。そこで私は、おかしいなあと思いながらも、当市の状況を高齢介護課に問い合わせたところ、当市においても、やはり老人クラブの数だけは少しの減少に止まってはいるものの、会員数に付いては激減しているんですとの報告がありました。
さて当市としては、この現象をどのように捉えているのでしょうか。全国的な減少傾向の理由として、高齢者の関心が多様化しているとか、クラブに頼らずボランティアなどの活動をする人も多く、役員の人材確保も難しくなってきた事などが理由として挙げられておりますが、この様な老人クラブ組織の弱体化を少しでも阻止しようと、厚生労働省は「老人クラブ運営要綱」を改正して補助金受給に必要な会員数をそれまでの一クラブ50人から30人に引き下げ、会員増強に努めているようです。
 老人クラブの実情に詳しい長谷川茨城大学准教授は「老人クラブなど高齢者の社会参加が盛んな地域は、医療費が低い。また退職後の生きがいの提供や伝統文化の継承などの役割も重要」と指摘し、さらに「全国組織である老人クラブを再生できれば、社会に与える効果は大きい」と話しております。
 ここでお尋ねいたします。
当市における老人クラブの数、会員数の推移は現在どのようになっているのか、これは地区別に分かればお願い致します。また当市の「老人クラブ補助金交付要綱」とはどのようなものなのか、更に補助金交付状況を、その推移も含めお答え願えたらと思います。
 次に、各老人クラブでは年間を通して、色々な活動や事業をしているようですが。当市では、その活動状況をどのように把握されているのか。また老人クラブ連合会との連携はどのように図られているのかをお伺いいたします。老人クラブを通じての市の福祉施策等が効果的なものになっているのかどうか、そのあたりお伺い出来たらと思います。
最後に、当市においても高齢化が進む中、老人クラブに期待される役割も高まっていると思われます。当市における、これからの老人クラブ施策、今後の育成について、どのように考えておられるのか、その対策もあわせてお聞きいたします。 


 次に大きい四つ目の質問は、川岸大下地区浸水対策事業についてです。
 今議会において、他の議員からも防災対策については質問があったところでございますが、私は浸水対策として予定されている川岸大下地区の浸水対策事業についてお聞きしたいと思います。
 当市では、平成16年の台風21号、23号の豪雨により、市内各地で浸水や土砂崩れなどの大きな被害が出た事は、まだ記憶に新しい所であります。市ではこのような被災状況を教訓に、国や県からの協力を頂きながら土砂止めの堰堤工事や、山崩れ防止対策工事、更には新しいポンプ場を設置するなどの防災対策、あるいは浸水対策を現在も推し進めてきているところですが、その一環として、平成22年9月に完成した宮川ポンプ場により、川之江町の大門、農人町地域では地域住民の大雨による不安がかなり解消できたのではないかと思われます。
一方、平成16年の豪雨で大規模に浸水し被害を受けた川岸大下地区でも、その浸水対策事業が急がれておりましたところ、今年度いよいよ事業実施と言う事になりました。そしてすでに現地では、22棟もあった古い木造の川岸住宅が撤去され、更地になっているようです。
 ここでお伺いいたします。
この川岸大下地区浸水対策事業の事業費と広さ等、その規模はどのくらいのものになるのかお聞き致します。又どの様な方法で浸水対策をして行こうとしているのか。ポンプアップ方式や調整池方式などいろいろあると思いますが、その場合のメリット、ディメリットはどうなのか。そのあたりをお伺いいたします。
 次に、事業の現在までの進捗状況と、今後の完成までのスケジュールと見通しをお聞かせ願えたらと思います。
 最後に、この事業が地域の環境にも溶け込んだものになって欲しいという観点からお伺いしますが、この辺りは金生川の土手添いで、春には桜の花や菜の花が咲き乱れるところで、市民の散歩コースや憩いの場になっております。無機質なフェンスや鉄柵で囲まれ、人が近づかない場所になってしまわないかどうか心配です。この点地区住民の方とは、前もって説明や話し合いを持ってもらいたい気が致しますが、いかがでしょうか。


 以上で、私の質問を終わります。誠意あるご答弁をよろしくお願い致します。有難うございました。





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