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2014年(平成26年)12月議会一般質問

               (一問一答方式)

 

議席番号14番、創政クラブ、吉田善三郎です。どうかよろしくお願い致します。

 只今、衆議院総選挙の真っ只中でございますが、解散の時、小泉進次郎議員はバンザイをしなかったそうです。その小泉進次郎さんについて、次のような話を聞きました。2011年3月、東日本大震災直後、進次郎さんが岩手県大船渡市の避難所に着いたのは、交通渋滞等で夜もふけ、深夜になりました。その時、頭上には満天の星。進次郎さんは、疲れた体を休め、その頭上に広がる満天の星を眺めながら、「おー綺麗だ。みちのくの星空は、こんなにも美しいものか。」と、しばし見とれておりました。しかし、進次郎さんは、とっさに「これを綺麗だとは言ってはいけないんだ。」と思い直したそうです。その満天の美しさの訳は、震災と津波で、まちが壊滅状態となり、一面、闇と化していたからでした。 政治家・小泉進次郎の、人物像を物語る素晴らしい、エピソードです。

それでは、通告に従いまして順次、質問させていただきます。

【大項目1】 まず最初の質問は、現在建設中の消防・防災センター建設事業についてお伺いいたします。

今年度の最大規模の事業とも言える新しい消防・防災センターの建設は、旧三島会館跡地に、今年度内の完成を目指し、現在着々と工事が進んでいるようであります。消防・防災センター建設事業は、ひとつに既存の消防署の建物が老朽化してきていること。ふたつには合併して誕生した新しいまちにふさわしい、消防・防災の拠点づくりの必要性等に鑑み、鋭意建設が進められているものと理解しているところであります。

 また新しい消防・防災センターの建設事業では、市民主役の防災力強化を行うと同時に、行政機関の適正配置も図っていきたいとされているようです。

 更に同センターは、市内の公共施設では初めての、免震構造物になっており、南海トラフ等の災害時においても総合的な危機管理体制の維持が図られ、市民の命や財産が守られるものと期待されているところでもあります。

(1)そこで最初にお伺いするのは、この待望久しい消防・防災センターの建設工事は、現在予定通り進捗しているのかどうかをお聞き致します。建設事業の内容については、建築・機械設備工事と電気設備工事、それと消防防災総合システム整備工事等に分かれておりますが、最終的には総事業費はいくらになるのか。併せて建設工事も予定通り進捗し、平成27年4月の供用開始は予定通りいけるのかどうか、その辺りをお伺いいたします。

再質問1 建物が今年度中に完成し、来年4月からの供用開始となれば、入居予定部署が引越ししてこなければいけません。3月ともなれば年度末ということで、各部署は通常の業務においても忙しい時期ですし、人事異動もあるでしょう。そうかと言って業務に滞りが生じてはいけません。消防救急の高機能指令センターでは、リハーサルなども必要になるのではないでしょうか。そのあたり、新しい消防・防災センターの4月供用開始に向けた移設・移動などのタイムスケジュールはどのようなものになるのか、お伺いしたいと思います。

(2)次に、入居部署と陣容は確定したかについて、お伺いいたします。

 この建物は、面積約6460平方メートルの敷地に地上5階建て、延べ床面積約6900平方メートルと言う規模で、当市の消防・防災・救急の拠点となるに相応しい施設として、完成するものと期待されております。完成予想図の絵を見てみましても、当市のシンボル的建築物であるとも言えると思います。

 その新しい消防・防災センターに入居する部署は、当初の予定と変わっているようにもお伺いしておりますが、最終的に確定した入居部署を教えていただきたいのと、変更された点があれば、その経緯も含めてお答え願えたらと思います。

再質問1 当初、確か水道局が入ると聞いておりましたが、入居するのは最終的には消防関連部署と建設部ということのようですね。この点の入居部署変更については、市の広報等で市民の皆さんには、しっかり、お知らせして頂くとして、それでは入居部署のそれぞれの陣容、人数はどのようになっているのか、お伺いいたします。

(3)それでは次に、周辺の交通対策は十分かについてお伺いいたします。消防・防災センターが完成すれば、その立地場所を考えたとき、緊急車両出動の際の周辺の交通状況が心配になります。目の前に南側の国道11号バイパスと東側の県道が交わる交差点があります。ここには最近、右折信号が設置されたので、私も少しは安心しているところでありますが、交差点での信号待ちの車が緊急車両出動に支障がないような対策をどのようにお考えか、お伺いいたします。

再質問1 停止線を下げることで、緊急車両が出る際のスペースを確保するとのことでした。それでは、もう一点。私も確認しておりますが、建物の正面玄関側の歩道には、現在、県道との堺に歩行者を守るための歩車道境界ブロックがあります。その歩道・車道境界ブロックについてですが、建物正面から緊急車両が出動する際に、障害になるように思われます。この場所について、境界ブロックの撤去や、段差の解消と、歩道と車道の境界が区分できるような対策が、何かなされるのかどうか、お伺いいたします。

再質問2 あと駐車場についてですが、職員用の駐車場と、来客用の駐車スペースは十分確保できているのでしょうか、お伺いいたします。

(4)次に、消防川之江分署の体制強化についてですが、消防・防災センター建設に伴い、現在の消防本部は、西の方に約2キロメートル移動することになります。そうすると、現在の川之江分署がカバーすべきエリアの拡大が生じることになります。消防川之江分署の体制強化をどのように考えているのかお伺いいたします。

再質問1 市民にとって消防や救急は一刻を争う重大事項です。現在の消防本部がなくなると、川之江分署がカバーすべきエリアがかなり広まると考えられます。その体制強化にはタイムラグ、つまり空白はあってはならないと思うのですが、どのくらいのスピード感を持って対処していくのか、お考えをお聞きします。

(5)次に、高機能消防指令センターの業務内容と果たす役割をお聞きします。新しい建物の3階には、高機能消防指令センターが入ることになっています。お聞きするところによりますと、車両の位置情報を自動的に検出するためのGPSや、車両動態配車システムなどを導入し、かなり高度な消防救急活動が期待されると聞いております。改めて、その業務内容と果たす役割をお聞きしたいと思います。

(6)最後に、新しい消防・防災センター完成により、当市の地域における消防防災力はどこまで高められるのかについてですが、まず、消防・防災センター内に設置される「防災学習コーナー」はどのように活用されていくのか、お伺いいたします。

再質問1 備蓄倉庫も設置しているようです。どの程度のものか、お伺いいたします。

再質問2 その他の設備について、特徴的なものがあれば、是非この際大いにお知らせ願えたらと思います。

再質問3 ご答弁有難うございました。いよいよ来年の4月には、待望の消防・防災センターが完成いたします。高機能消防指令センターに代表される最新の設備を備え、「防災学習コーナー」や備蓄倉庫、更には放水訓練までできる放水壁まで備わっている消防・防災センターに大いに期待したいと思います。

【大項目2】 次ぎに、大きい項目二つ目の質問は、安心ふれあいごみ収集事業について、お伺いいたします。

 安心ふれあいごみ収集事業については、昨年の12月議会で、私が取り上げさせていただいた記憶がございます。その時の質問の趣旨としては、今後益々高齢化社会を迎えることが予想される中、四国中央市においても、家庭のごみ出しが困難になってくるお年寄りや障害者が増えてくることが予測されます。篠原市長が暖か市政を標榜される当市において、愛の手を差し伸べる政策として、ごみ出しのお手伝いをする事業を考えられたら如何でしょうか、と言うものだったと思います。又その時、先にこの事業をスタートさせたお隣新居浜市の事例などもご紹介させて頂きました。

後でお聞きしますと、当市においても丁度タイミング良く、高齢者や障害者等の福祉向上のため、ゴミ出しサポート事業のことは考えられておられたようです。

 いずれにしましても、今年度からの新規事業として、安心ふれあいごみ収集事業が始まったことは、誠に喜ばしいことで、私も嬉しく思うところであります。

(1)そこで、最初の質問は、この安心ふれあいごみ収集事業は、今年度の新規事業と言うことですが、改めまして、事業実施に至った背景と、この事業の狙いをお聞きしておきたいと思います。

再質問1 ご答弁、有難うございました。要するに、当市には、ごみを自力でごみステーションまで持って行くことが困難な、ひとり暮らしのお年寄りや障がい者がいらっしゃるだろう。そこで、そのような人達を対象に、週に一度、玄関先までゴミの収集に伺う事業だと言うことですね。私は、このごみ収集だけでも、利用者は随分と助かると思うわけですが、もう一つ、ごみ収集時にごみが出されていない場合などは、声掛けをし、併せて安否確認を行うと言うことでした。私は、正直ここまでできるとは思っていませんでしたので、これは、誰もが安心して暮らすことができる環境づくりに寄与する素晴らしい事業になったなあと思いました。 

(2)それでは次に、利用申請の方法と手続きの流れをお伺いしたいと思います。安心ふれあいごみ収集事業を利用したいと思った場合、誰が、どのような方法で、どこに申請を出せば良いのでしょうか。

再質問1 この申請につきましては、そもそもご本人がするのは難しいでしょう。ご答弁では、本人以外の場合には、ご家族、ケアマネージャー、ホームヘルパー、民生委員などが代理申請をすることができるとのご答弁だったと思います。そこで、スタートしてここまで、誰が申請される場合が多いでしょうか。又、それぞれの申請件数をお聞かせ願えたらと思います。

あと、もう一点、申請の手続きの中で、同意書と言うのがありますが、これは、どんな重要性がありますか。

再質問2 申請をもっと簡素化できないでしょうか。

(3)それでは次に、これまでの利用申請者数と実際の利用状況はどのようになっているのか、お伺いできたらと思います。

再質問1 先ほどのご答弁では、11月末現在の数字として、申請者総数が57名で、利用者総数は42名ということでした。この差の15名は、なんでしょうか。

どのような理由で、この15名の数字がでてきたのでしょうか。

再質問2 さきほどのご答弁では、現在の収集利用者は、三島地域12名、川之江地域22名、土居地域8名の42名というお答えだったと思うのですが、すると、

新宮地域と三島嶺南地域の状況は、どのようになっているでしょうか。

再質問3 今年度、この素晴らしい事業をスタートするに当たって、市民の皆さんには、どのようにPRされたのでしょうか。私が見逃しているのかもわかりませんが、広報6月号、7月号あたりに掲載されていないように思われますが、その辺お伺いいたします。

再質問4 市報にも載せて欲しかった。これからも年に2回くらいは、広報にてお知らせしたらどうでしょうか。

(4)それでは次に、安心ふれあいごみ収集事業がスタートして、これまでの問題点と今後の課題について、お伺いいたします。

例えば、ごみの分別の問題とか、専用のフタ付きバケツに入れてくれているかどうかの問題点はないのかどうか。又、この事業は、ごみ収集と同時に安否確認の目的をもっています。こちらの安否確認についての問題点や課題があれば、ご紹介願えたらと思います。

再質問1 今後は、この事業を、より素晴らしいものにするためには、利用者の声を聞くことは勿論のことだとは思いますが、もうひとつ、委託先のシルバー人材センターの、実際に任務に当たっている方からも声を聞くことが重要かと思いますが、そのあたり如何でしょうか。

【大項目3】 それでは最後、大項目3の質問は、生活交通バス路線維持・確保対策事業についてお伺いいたします。

 皆さんもご案内のとおり、市民の生活の足とも言える路線バスにつきましては、高度経済成長に伴う社会経済構造の変化、特にモータリゼーションの進展に伴う自家用自動車の普及、過疎化の進行による人口の減少等により、現在、その経営は厳しい状況に陥っていると言えます。当市におきましても、時々通りゆくバスを見かけますが、残念ながら乗客は一人か二人、時には、誰も載っていない状況を見ることもあります。それでも、自家用車を運転できない高齢者や、障害者等交通弱者のためには路線バスを確保する必要があるという考えから、地方の各自治体では補助金を出すなどして、路線バスの維持に努めていると言うのが現状だろうと思います。当市でも、この12月市議会において、路線バス維持・確保対策費が計上されているところであります。

(1)そこで、最初にお伺いするのは、市は、このような、生活交通バスを取り巻く現況を、どのように認識されているのかをお伺いしたいと思います。

再質問1 ご答弁では、路線バスを取り巻く現況は大変厳しいとのご認識だったと思います。

そして坂上部長も実際にバスに乗車されたと言うお話でした。その中で、各公共交通機関との連携や、停留所などにも問題点があるのではないか、との指摘がありました。実は私も、このテーマを質問するにあたり、一度は乗っておかなければと思い、昨日、近くの停留所から市役所まで乗車してきました。車内は暖房が効いて思ったより快適でしたし、意外と早く市役所まで来ることができ、正直、また利用しても良いかなと思いました。ただ、乗客はおばさんと私の二人でした。

 いずれにしましても、バスの輸送人員は全国的にも減っており、愛媛県においても、ピーク時の2割程度にまで減少してきているとも言われております。そうした中で、当市においても、いわゆる交通弱者のためにバス路線は欠かせないものであり、その維持に努めていく必要があるとの認識だったと思います。

(2)それでは次に、バス路線維持のための補助金についてですが、この12月市議会においても、2448万8000円の補助金の計上がされております。そこでお伺いするのは、これまでのバス路線維持のための補助金は、毎年どのくらい出して来ているのか、その推移をお聞きできたらと思います。

(3)それでは次に、今年度の補助金についてですが、

2448万8000円計上されております。これは何社、何路線に対して出しているものでしょうか。

再質問1 ご答弁では、当市が今、売り出し中の霧の森までの路線である三島霧の森線や、一日の便数が多い上分を経由する川之江新居浜線などが含まれておりましたが、それぞれ維持していくことが大事だろうと思います。そこでひとつだけ、利用状況をお伺いしたいのですが、代表的な川之江新居浜線の国道11号便の一日あたりの利用客数を教えてもらえたらと思います。

(4)分かりました。それでは次に、当市では平成22年度にスタートさせたデマンドタクシー事業がありますが、こちらも事業費がかかっておりますが、社会的交通弱者を守っていくと言う観点からすると、どちらも同じ役割を担っているような気がします。そこで、市運営のデマンドタクシーと路線バスの役割の違いと言いますか、特徴と言って良いかもしれませんが、そのあたり、両事業のすみ分けと、両事業の連携について、どの様にお考えになっているのかお伺い致します。

再質問1 ご答弁でありましたように、私は、両者の特徴として、デマンドタクシーは限定されたエリアでの移動手段であるのに対して、路線バスは遠距離の移動に利用できる点が指摘できると思います。そして、デマンドタクシーをうまく利用すれば、路線バスに乗り継ぎが可能ですので、両者を連携した利用は、相乗効果を生むのではないでしょうか。ただこの中で、より利便性を高めるためには、停留所などのインフラ整備をしていくことが大事であるとのことでした。デマンドタクシーで停留所まで行っても、バスを待つ間の場所も屋根もない状況はなんとか解決できれば良いのではないかと思います。あるところなどは、停留所がごみ出し場所になっているところもあります。

このことについては、問題提起としておきます。

(5)それでは最後に、バス路線をこれ以上衰退させないための対策を、どのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。これまで路線バス維持のために、市からは毎年のように補助金を出してきています。しかしながら、識者らによれば、現行補助制度にはいくつかの問題点があるとの指摘があります。そのひとつは、赤字路線を抱えるバス事業者は、赤字部分は補助金で埋め合わせをしてくれるので、赤字がいくら出ていたとしても、その路線の利用者を増やして欠損額を減らそうという気持ちが起きず、経営努力をしなくなると言う点。又自治体としても、補助金を出しておけば、路線は維持されるという安易な気持ちになっているのではないかと、いった点などが指摘されています。

 冒頭申し上げましたように、路線バスの衰退は、モータリゼーションの進展に伴う自家用自動車の普及や、過疎化の進行による人口減少等が、その主な要因として考えられることから、路線バスの急激な利用者増加を見込むことは難しいとは思うのですが、利用者が増加すれば、市の負担軽減が見込まれると言うことであれば、私は何らかの努力はすべきだと思うところです。

バス路線をこれ以上衰退させないための対策を、どのようにお考えなのか、お伺いいたします。

再質問1 ご答弁ありがとうございます。私も、一度利用したくらいで、偉そうなことは言えないのですが、バスの利用客を増やすのは、市民の方が今以上に乗車していただくことが一番ですが、今後は、職員の方もですね、月に1、2回はバスを利用するというのは如何でしょうか。篠原市長も時々、路線バスを利用していると聞いております。行政マンがそう言った姿勢を示すということが重要かと思います。如何でしょうか。

再質問2 今後、市民への広報活動をしていくことや、バス事業者とこれまでに増して連携と協力を図り、適正な補助金支給と路線維持に努めていただきたいと思います。バスの社会的役割は移動手段ということでありますが、安全で確実、迅速で快適な輸送サービス機関であるとも言えます。又、街づくりのうえでの役割として、渋滞緩和や排ガスなどの環境問題にも貢献できる側面もあります。今後皆さんと一緒に、路線バス維持について、考えていけたらと思います。




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