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6月議会一般質問   新風会 吉田善三郎

 

 議席番号14番。新風会、吉田善三郎です。

どうか、よろしくお願いいたします。

 昨日は「父の日」でしたが、皆さんは何か、子どもたちからプレゼントをもらったり、感謝の手紙だったり、又、家族での食事をしたり、イベントはありましたか。「母の日」に比べて影が薄いといわれる「父の日」ですが、私のところは、今年は、大阪の娘から「うなぎの蒲焼」が届き、早速いただきました。

6月は私の誕生日月でもありますので、大変元気が出たところです。

 

それでは通告に従いまして、質問させて頂きます。

①まず大きい一つ目の質問は、四国中央病院と三島医療センターを統合した、中核病院建設に関連して、何点かお伺いいたします。

 この中核病院建設に関しては、3月議会で、かがやき公明クラブの山本議員からもあったところですが、その後の進捗状況と課題、それと、川之江地区にある現在の四国中央病院の跡地利用について、お伺いしたいと思います。

 まず、ここまでの流れとしては、今年の1月22日、公立学校共済組合の運営協議会において、三島医療センターの場所を中核病院建設地の第1候補地とすることが承認され、2025年を目途に建設計画が進められることになったと理解しております。

 ただ、三島医療センターの場所に中核病院を建設することに当たっては、皆さんご案内の通り、その場所が埋め立て地であるが故の液状化の問題など懸念材料が多くあり、それらを一つひとつ解決していくためにも当市からの支援が必要であると思います。

 3月議会では理事者から、「四国中央病院が災害の拠点病院となることからも、災害が発生しても病院機能が維持できるようアクセスルートの提案や当該道路の液状化対策について市が検討することとした。」と答弁されております。

 

(1)そこでまず最初にお伺いするのは、3月議会以降の中核病院建設に向けた計画の進捗についてお聞かせ下さい。

 

再質問 只今ご答弁では、三島医療センターの土地の地盤調査や現存建物の強度、劣化調査を早急に実施する必要があることや、その調査時の工事の影響や受診者の安全確保のために、三島医療センターの外来診察の休止について調整を行っているとの事でしたが、こういった一連の流れや今後の計画について、近隣住民への説明が必要ではないかと思いますが、その予定はありますか、お伺いいたします。

 

コメント 地元住民の方からは、どのような計画になるのだろうと期待と共に不安の声も聞かれます。

説明会は、是非、それも早めの開催を実施すべきだということを申し上げておきたいと思います。

 

(2)次に、アクセスルートについては、ここで、議長から許可を頂いて皆さんにお配りしている地図をご覧ください。国道11号線四つ角の旧JAうま本店から三島医療センターの場所までを選定し、当該道路の液状化対策を市が検討するとしていますが、この市道国道海岸線は、地図でご覧のように、国道から北へ入り西に直角に曲がっており、更にここは、大型トラック等の通行量が大変多く、日頃からたびたび渋滞状況が発生する市道です。私は、このアクセスルートについては、液状化対策に加えて、交通渋滞緩和対策が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか?

 

再質問 私は、大型トラック等は市道国道海岸線から、地図でいうと金子ブルータウン沿いにまっすぐ、おいしい広場に抜ける陣屋金子線を通り東に直進するようにすれば、市道国道海岸線の直角カーブを通らなくて済みます。この大型トラックのルート変更を是非考えるべきではないでしょうか。

 

コメント ご答弁にもありましたように、交通渋滞は大規模災害発生時の交通規制にも影響してきます。警察など関係機関との早めの協議が必要かと思います。

但し、大型トラックの通行ルート変更につきましては、金子ブルータウンにお住いの方々のご理解は不可欠だと思います。

 

(3)それでは次にもうひとつのルートとして、地図上で赤の点線で示されております、中之庄交差点から三島医療センターの場所への、公園通り西線といわれる市道については、啓開道路というふうに聞いております。啓開道路とは、どのような道路なのか、お聞かせください。

 

コメント 啓開道路のこと、良く分かりました。

 災害拠点病院までの最低限の救援ルートとして、市道国道海岸線の液状化対策に加えての交通渋滞緩和対策。それと、公園通り西線の啓開道路としての前もってのシュミレーションなんかも必要ではないでしょうか。そのことを申し上げて、、、

 

(4)それでは次に、現在川之江町にある四国中央病院が移設されて、なくなることについての地元住民説明会を開くべきではないか。についてお伺いいたします。

 今回の中核病院の建設計画は、医療の圏内完結を目指す県策定の地域医療再生計画にうたわれている「将来的には、三島医療センターの場所に四国中央病院が移設・統合することにより、名実ともに350床規模の中核病院の形成を目指す」としたことを受けて進められているわけですが、現在の四国中央病院がなくなることについて、ここまで、旧川之江市民、とりわけ川之江町や地元大門・宝洞山・天生津地区の住民に対して市からの説明はありません。

四国中央病院は、昭和34年5月15日に開設されましたので、()しくも、今年で丁度60年の節目を迎えます。現在の病院が立地しているところの敷地面積は、しこちゅ~ホールよりも広い2万3628㎡、病床数は275床、診療科は内科や産婦人科を始め20科あり、職員数は非常勤職員を含め375名で、長年学校共済の組合員や多くの地元市民に利用されてまいりました。

そのような四国中央病院が、あと数年でなくなるのです。ここにきて地元市民から、四国中央病院の移転の話があるが本当か、とか、近くの病院がなくなると困るといった不安の声が多く聞かれるようになりました。四国中央病院は、四国中央市が創ったいわゆる市立の病院ではありませんが、今回、2次救急の偏在を解消するという点から、このような計画がすすめられているわけですから、適時な説明が求められるのではないでしょうか。地元住民説明会の開催について、理事者のお考えをお伺い致します。

 

コメント 地元住民説明会は、検討するということでした。

(5)では次に、四国中央病院の移設後の跡地利用について、市の考えをお伺いいたします。これは市の一存ではなかなか決めにくいことは十分理解できるところです。ただ、この病院移転問題に関して、できるだけ早い時期に住民説明会を開催し、住民の方から広く要望や提案を聞き、それを跡地利用に生かしていく、そういったプロセスが重要ではないかと思いますが如何でしょう?

 

コメント 只今のご答弁では、現在川之江町にある四国中央病院の今後の跡地利用について、地域住民の声も聞きながら公立学校共済組合と連携を図りつつ、有効活用できるよう考えていく、とのことでした。住民の声を是非有効に活用していってほしいと思います。

 

(6)四国中央病院移転に関しての最後の質問になりますが、この際是非、道路の拡幅を計画に入れるべきだと思います。ここで皆さんにお配りしている地図をご覧ください。それは、市道川之江山田井線から四国中央病院の北西の角から駐車場に沿って高原ふるさと館の方に入る市道病院西線という市道がありますが、道幅が狭く離合がやっとという状態です。最近は特に朝夕の車の交通量が増えて来て、特に図書館近くの市道川之江山田井線とのT(ティー)字路は出入りの車で込み合います。現在、高原ふるさと館に隣接して「歴史考古博物館」も建設されており、既にバスの駐車場も完成しています。市道病院西線は、今後ますます車の交通量が増えてくるものと思われます。今回の四国中央病院の移転計画に際して、早めの拡幅計画を立てておくべきだと思いますが如何でしょうか?

 

コメント 現在の四国中央病院の移転が具現化された時点において、当該道路の拡幅について検討するとのことでした。有難うございました。

これで、大きい一つ目の質問を終わります。

 

次に大きい項目②の自治会問題に移ります。市は自治会の実態把握と、自治会加入促進の効果的な施策(しさく)を講じていくべきではないか、について質問させて頂きます。

 皆さんご案内の通り、昨今、核家族化の進展や生活様式の多様化により地域のつながりは、ますます希薄化し、全国的に見ても自治会の加入率は低迷しているといわれています。

 自治会は、そこに暮らす住民同士の親睦やゴミ出し、防犯灯などの生活環境の維持改善、高齢者や子どもの安全対策など様々な取り組みをしており、住みよいまちづくりを進める中で重要な結びつきといえます。

 又、先の東日本大震災や西日本豪雨などで、地域における防災意識も高まっており、そういった地域力を上げていくためにも自治会のまとまりが重要になってくると思われます。

 

(1)そこで最初にお伺いするのは、四国中央市が認識する「自治会」とは何かについてお伺いいたします。「自治会」とは何ですか?ご答弁願います。

 

コメント 市が認識する自治会とは、その地域の住民相互の連絡、環境の整備、住み良い地域社会の維持を目的に地域的な共同活動を行う団体であるとのことでした。

 

(2)それでは、自治会活動の重要性を、市はどのように認識されているでしょうか?

 

コメント 自治会活動の重要性は、防災や防犯、環境衛生、独居老人対策、青少年問題への対応、地域活性化など、近年ますます高まっているとの認識だったと思います。

 

(3)それでは、次に、四国中央市の自治会の状況はどのようなものか、お伺いいたします。

このことに付いては、2年前の3月市議会で、石川剛議員が同じ質問をしておりますが、この時、理事者は、「公式な情報を把握していないとした上で、自治会数は300程度ではないかと推察しているところです」と答えられております。

 今回改めて、市内の自治会の数、加入率について、これは地区別に分かれば、教えて頂きたいと思います。

 

コメント お答えとして、広報区のデータベースはあるものの、正確な自治会数や加入率は分からない、とのことでした。これは残念なことです。

ただ、先ほどの答弁で、新居浜市では、自治会に加入していなければ市報を配布していないのに対して、当市では自治会に加入していない世帯にも市報を配布しているとの事でした。これは、私は、四国中央市の方が良いと思います。つまり、市報などは、市の情報として市民平等に配布されるべきと思うからです。

 

再質問 それでは、特に市内にいくつかある団地やマンション等での自治会の設立状況や加入率はどのようなものか、お聞かせください。

(4)次に、自治会と市はどのような関係を構築していけばよいのでしょうか?連携して行っていること、あるいは自治会にお願いしていることなどは何か。お互いどのような存在なんでしょうか、お伺いいたします。

 

(5)それでは次に、既存の自治会が抱えている問題点について、市はどのように把握しているのかお聞かせください。

 

コメント 既存の自治会が抱えている問題点について、私なりに挙げるとすれば次のようなことがあるのではないでしょうか。

 一つには、住民の高齢化・少子化にともない役員や自治会活動の担い手がないことや、個人のプライバシーが守れない理由で加入したくない人が増えていること。又、年金生活になり自治会費の納入が重荷になることや、地区清掃や草刈り・河川の清掃などが大変と感じて、どうしても自治会に入会しようとは思わない、などがあげられるのではないでしょうか。

(6)それでは次に、市として自治会への加入促進策をどのように考え、実施していくのかをお伺いいたします。

 自治会行政についての先進地では、まず「自治会実態調査」を行い、市の自治会のデータベースをきっちり作り上げております。その上で、市の担当部署が「自治会加入促進の手引き」等を作成し、市民に呼び掛けているところもあります。

 当市では、自治会への加入促進策をどの様にしていくのか、お伺いいたします。

 

コメント 加入促進について、これもお隣新居浜市の場合ですが、新居浜市では3月を自治会加入促進月間とし、市内の大型スーパー3か所で街頭キャンペーンをやっているとのこと。それも、揃いの連合自治会ジャンパーを着用し、買い物客へ加入促進用チラシと促進用グッズを配り、自治会への加入を呼び掛けているようです。素晴らしい活動だと思います。

 

(7)それでは最後に、来年度の市の組織改革の中で、自治会担当の部署を設置し、当市自治会の全容把握に努め、強固な絆を作り上げていくべきではないか、という点についてお伺いいたします。

 正直申し上げて、当市における、この自治会問題は合併後15年を経過した今年になっても、全体像が把握されていない状況です。それはどうしてかと私なりに考えてみたのですが、それは市の所管業務を規定している四国中央市事務分掌規則の中に「自治会」という文言(もんごん)がないという事があげられるのではないでしょうか。つまり「自治会を把握する」、あるいは「自治会のデータベースをつくる」という事務分掌がないから、職員も仕事の仕様がないということだと思うんです。

 ここで他市の事務分掌を見てみますと、自治会に関する行政先進地といわれるお隣の新居浜市では、地域コミュニティー課の事務の中に「自治に関すること。」とありますし、宇和島市ではコミュニティー推進係の事務に「自治会に関すること。」とはっきり「自治会」という文言(もんごん)がでてきます。さらにお隣香川県の丸亀市では、市民活動推進課の中に「自治会等市民組織に関すること。」とあります。

 当市では、自治会のデータベースがありませんので、まず自治会の全容把握をすることから始めなければなりません。そのためにも、来年度の当市の組織改革の中で是非とも、事務分掌規則の見直しを行い、自治会業務を最優先にした部署を設けた形にすべきだと思いますが如何でしょうか?

 そのうえで、市と自治会の強固な絆を作り上げていくべきではないかと思います。ご答弁よろしくお願いいたします。

 

コメント 最後のご答弁を頂いて、私からの提言をかなり聞いて頂けたのかなと思います。

 自治会の全容把握については、地域振興課と総務調整課が協力しながら、自治会の実態把握に努めるということと、市と自治会の強固な(きずな)を作り上げるためにどのような形が望ましいかを庁内でプロジェクトチームを作って検討するとのことでした。これは、大いに期待をさせて頂きたいと思います。

 

 今後を楽しみのして、私の質問を終わります。

有難うございました。

 

 



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