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 -- 四国中央市議会 2019年12月市議会 一般質問 --

令和元年第4回定例会(12月市議会)  一般質問

 

 皆さん、おはようございます!

議席番号14番、新風会・吉田善三郎です。今回は一番バッターです。先頭打者ホームランはよう打ちませんが、何とか、センター前ヒットでも打てればと思います。

 さて、先の臨時会で退任されました原田議長、三宅副議長におかれましては、一年間大変お疲れ様でした。引き続き、スムーズな議会運営にご指導頂ければと思います。そして、この度、新しく正副議長に選任されました、石津千代子議長、山川和孝副議長におかれましては、ご就任誠におめでとうございます。特に石津議長は四国中央市議会初の女性議長ということで、記念すべき出来事となりました。内外からも注目されようかと思いますが、どうか、これまでの議員経験を活かされ、女性ならではの目線を大事にしながら、市議会並びに市政発展にご尽力頂ければと思います。私たちも、市議会ワンチームで支えて参りたいと思います。一緒に頑張っていきましょう。

(1)それでは、通告に従いまして順次質問させて頂きます。まず大きい項目一つ目の質問は、国指定史跡宇摩向山古墳についてお伺いいたします。

 この宇摩向山古墳につきましては、市当局におかれましても、当時、四国中央市から誇るべき文化遺産が出たということで、国史跡指定を受ける前から市の広報で特集を組むなどして、市民の関心のムードを盛り上げてきました。当時の広報・平成23年3月号を私は今でも持っているのですが、中を見てみますと、6ページから9ページまで4ページに渡り、「四国屈指の規模、宇摩向山古墳」「巨大石室・墳丘の謎」「古代のロマンを感じる遺跡」などと大きく取り上げられています。そして、この年の平成23年9月に晴れて国指定史跡となったわけですが、その後今日まで早くも約8年間が経過致しました。しかし、この間、どこまでの調査や整備が進んだのかが大変気になるところです。私は偶然にも住まいが宇摩向山古墳に近く、毎日のように古墳の前を通りますが、ずーっと長い間、整備が進んでおらず、雑草の手入れもなかなか行き届いていない状況が見受けられます。

 そんな中、8月31日の愛媛新聞に宇摩向山古墳のことが取り上げられました。記事の内容は、「石室(せきしつ)の調査は手つかずで整備のめどもたっていない」といった、現状のレポートでした。そこで、宇摩向山古墳に関しては、これまでにも多くの議員が質問してきたところですが、改めて本日の質問となりました。

 ①それでは、まず最初に、この国指定史跡宇摩向山古墳が、どれほど素晴らしく貴重なものなのか、改めてその全容と考古学的価値について、お伺いできたらと思います。

[コメント] お答え頂きましたように宇摩向山古墳は、一つの墳丘に2基の横穴式石室を持つ、いわゆる「一墳丘二石室墳(いちふんきゅうにせきしつふん)」で、墳丘規模が南北46メートル、東西約70メートルの四国最大の長方形墳(ちょうほうけいふん)であって、その最大規模の古墳が当地において築造されたことの歴史的意義は大きいとのことでした。

更には規模の大きさから、どのような人物が埋葬されたのか、又、使われている巨石はどこからどのように運ばれ、機械のない時代にどうやって築造したのかなど、多くの謎が広がる古代の歴史のロマンを感じる遺跡だといえます。

 ②それでは次に、そのように歴史的にも考古学的にも価値がある宇摩向山古墳ですが、平成23年9月に国指定を受けて以来今日(こんにち)まで、どのように調査、整備を行ってきたのか、お聞かせください。

再質問②-1 整備状況も少しづつは進んでいるのかなと思うのですが、先ほどのご答弁で、「3Dデータの作成を目的に、1号・2号両石室(せきしつ)の三次元地上レーザー測量を実施している」とのことでしたが、3Dデータの作成はいつ頃できあがるのかと、画像は今後どのように活用していくのか、その点お伺いできたらと思います。

[コメント] 有難うございました。来年の春オープン予定の、近くにある歴史考古博物館で、このデジタルデータが閲覧できるとのことでした。楽しみにしております。

 ③それでは次に、先ほどのご答弁の中でも述べられましたが、宇摩向山古墳を今後、長きに渡り管理し保存、保護していくために平成27年2月に「宇摩向山古墳保存管理計画」を策定した、ということでした。この管理計画について、その目的など内容を分かり安くご説明願えたらと思います。

[コメント] 良く分かりました。今後とも、この保存管理計画に基づいて調査や整備を進めていってほしいと思います。

 ④それでは次に、先ほどのご答弁でもありましたように、古墳の整備活用を進めていく上で、現在の指定地だけでなく周辺を「史跡として保護すべき範囲」として追加指定を受けなければいけないとのことですが、そのエリアが広範囲にわたることや、そのほとんどが宅地であるということですが、地権者との同意交渉の進捗状況、その見通しについてお伺いいたします。

[コメント] 追加指定用地の交渉は、約7割程度まで同意が得られたとのことでした。これは職員の数も限られるところではありますが、頑張って頂きたいと思います。

 ⑤それでは次に、宇摩向山古墳を市内小中学校児童生徒に生きた教材としてどのように活用していくかをお伺いいたします。古墳時代に築造されてから1400年の長きに亘り(わたり)この場所にあり伝えられてきた宇摩向山古墳は、当市の小中学校児童生徒にとってこの上ない生きた教材だと思います。

どのように活用していくのかお伺いいたします。

[コメント] これからは、宇摩向山古墳を体験授業としてどんどん積極的に活用して頂きたいと思います。

⑥それでは最後に、児童生徒の学校教育以外で広く今後の保存活用について、具体的計画をどのように進めていくのか、お伺いいたします。

再質問⑥-1 宇摩向山古墳と周辺を巡るイベントの計画は、今年は台風による悪天候の為、残念ながら中止になったという事ですが、来年は是非実施できることを祈ります。ただ、ひとつ、心配があるとすれば、周辺古墳のお姫山古墳,宝洞山1号墳、宝洞山2号墳については、巡回できる程度の整備はできているのでしょうか。結構、草が生えていたり、歩く道も路面や道幅に不安があります。そのあたり、十分な下調べと整備が必要かと思われますが、いかがでしょうか。

[コメント] 有難うございました。

いずれに致しましても、四国中央市から出土した国指定史跡である宇摩向山古墳につきましては、当市の宝ですから、大事に調査、整備を行い保存し活用していく事が大事です。

一体を宇摩向山古墳公園にするという構想もあるようです。

市民が期待しておりますので、どうかスピード感をもって推進していってほしいと思います。

これで、大きい質問項目(1)をおわります。

(2)それでは、次に大きい項目2の質問に移ります。

当市の認知症に対する取り組みについてです。

皆さんご案内のように、日本の平均寿命は2018年の統計で男性81.25歳、女性は87.32歳で過去最高を更新しているようですが、実は、健康寿命と約10年の開きがあって、その健康寿命を損なう要因の1位は認知症であると言われております。そして2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人、約730万人が認知症になると予測されています。

 このようなことから、国では認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定し、認知症の人が住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができる社会づくりを目指しております。

 四国中央市でも、認知症になっても安心して暮らせるまち、認知症を予防できるまちを目指し、様々な取り組みをしているようですが、以下何点かお伺い致します。

 ①まず最初に当市の状況ですが、当市の認知症高齢者は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか。ここ数年の傾向と、愛媛県内の他市町との比較も分かればお願いいたします。

再質問➀-1 ご答弁では、当市の認知症の方の数は、毎年の傾向としては横ばいであるということでしたが、今年4月のデータで、当市は65歳以上の高齢者27674人のうち認知症の方は3866人で、その割合は14%ということでした。この14%という数値は愛媛県内20市町のなかで、久万高原町、内子町に次いで3番目に高い状況である、とのことですが、すると、これは11市のなかでは、一番高い数値ということになりますよね。この結果について、市当局はどのように分析・評価されますか。お聞きいたします。

[コメント] つまり余り心配は要らないよ、ということでしょうか。要するに、この数値が高くても、必ずしも認知症高齢者数自体が多いという訳ではなく、要介護認定率が高い結果として、認知症あるいは認知症の疑いがある方の数が増えてるんだ、とのことでした。この点は理解できるとして、ですが、まあ数が多いということは事実だと言えますよね。

 ②そのことを踏まえて、それでは次に、先ほどのご答弁でもありましたように当市には福祉部高齢介護課に地域包括支援センターがあります。認知症に対する取り組みで、認知症に関する相談や支援等があろうかと思いますが、この地域包括支援センターが担っている役割はどのようなものでしょうか。お伺いいたします。

[コメント] ご答弁、有難うございました。地域包括支援センターの役割と働きは凄い(すごい)ですね。昨年の相談件数が7581件もあって、そのうち認知症に関する相談が1118件もあり、更に年々増加傾向にあるとのことでした。又、認知症に対する取り組みとして、「認知症サポーターの養成」等の普及啓発、地域課題の検討や認知症カフェの設置など多岐にわたっているようです。今後とも地域に優しい認知症事業に取り組んでいってほしいと思います。

③それでは次に、当市における認知症施策及び介護者支援についてお伺いいたします。認知症は、初期の段階からどこに受診したらいいかや家族の接し方が分からなかったりします。周りでストレスがたまる介護者には支援が必要です。どのような施策や支援策がありますか、お伺いいたします。

④有難うございました。

それでは次に、当市では、いま丁度、認知症や知的障害、その他の障害があることによって財産の管理や日常生活等に支障がある人たちの権利を守ることを目的に、「四国中央市成年後見人制度利用促進基本計画(案)」を策定中です。計画策定の意義と内容をお聞かせください。

⑤有難うございました。

それでは次に、福祉用具購入・住宅改修費の全額立てかえ払いをなくせないかについて、お伺いいたします。

現在は、介護保険を使い住宅改修や福祉用具の購入をする場合、利用者が費用の全額をいったん業者に支払い、申請すると9割が保険給付分として戻る仕組みになっています。利用者からは最初から1割負担で済むようにしてほしいとの声が上がっています。改善できないものでしょうか。

[コメント] 今後、検討して頂けるとのご答弁だったと思います。有難うございました。

⑥それでは最後に、当市が目指す認知症になっても安心して暮らせるまちづくりとはどのようなものか、お伺いしたいと思います。

[まとめ] 有難うございました。

これからの老後社会を予測するときに、もう家族には頼れないのではないかと、言われております。そのことを揶揄した言葉に「ファミレス時代」というのがあるようです。「ファミリーレストラン」ではなくて、高齢化の進展で「人生100年時代」を迎えても、老後を家族、つまりファミリーには頼れない「ファミリーレス時代」が来るというのです。「ファミレス時代」では、認知症の方を含めた高齢者を社会全体で支えていく事が求められます。

 神戸市では、いち早く、「認知症の人にやさしいまちづくり条例」なるものを策定し、市を挙げて認知症施策に取り組んでいるようです。当市におきましても、早めの施策が求められます。

 以上で私の質問を終わります。有難うございました。



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